定期監査結果の公表
このことについて、地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定により実施した定期監査結果を、同条第9項の規定により、下記のとおり公表します。
なお、本監査は、甲賀広域行政組合監査基準に準拠しています。
令和6年3月26日
甲賀広域行政組合監査委員 大角 勝一
甲賀広域行政組合監査委員 山岡 光広
種類
定期監査(財務監査・行政監査)
監査対象
着眼点
事務の執行が法令に適合し、正確で、最少の経費で最大の効果を挙げるようにし、その組織及び運営の合理化に努めているかを主眼として監査するものです。
監査期日
実施内容
衛生課に対し資料の提出を求め、その資料を基に関係書類を審査するとともに、事務執行状況や事業管理が法令に適合し、正確で、経済的、効率的かつ効果的に実施されているかを監査しました。
監査結果
上記により監査した限りにおいて、監査の対象となった事務については、法令の適合性、事務処理の正確性、効率性、組織運営の合理化の観点から、特に指摘すべき事項は見受けられず、適正に執行されていました。
事務の執行状況
衛生センター管理棟の会議室において、衛生課及び衛生センターの運営体制、衛生課における事務事業の内容、ごみ処理施設、し尿処理施設における搬入実績、施設維持管理や排ガス等各分析結果からみる施設運転状況についての説明を受けました。
衛生費で支弁している職員は、28名で、課長級が2名、補佐級が4名、係長級が12名、係員が10名とのことでした。このうち再任用職員が6名という状況です。衛生課に4名の配置とのことですが、事務局次長が衛生課長を、衛生センター所長が衛生担当課長を兼務していることから、実質6名で事務を行っているとのことです。また、衛生センターには24名という配置状況の中、退職による職員数不足、業務量の状況を勘案し、適宜、民間委託の範囲を調整することで適正運転に努められており、来年度からは、ごみ処理施設の運転管理を民間委託するとのことでした。
本年度に実施されたごみ処理施設における分析結果について、排ガス、ダイオキシン類、騒音、振動、悪臭や周辺環境大気、土壌とも法令基準及び地元協定値に適合しており、し尿処理施設における放流水の水質測定結果についても、法令基準に適合していることを確認しました。
ごみの搬入量については、コロナ禍による影響で事業系ごみの搬入量が令和元年から2年にかけて大きく減少し、その後、一昨年、昨年では横ばいの状況である報告を受けました。家庭系ごみの搬入量については、令和2年度にコロナ禍の外出自粛により、一時的に増加していましたが、以前の搬入量に戻りつつあるとのことでした。
ごみ処理施設の基幹的設備改良工事の進捗状況についての説明があり、その中では、令和元年度に契約し、令和2年度から今年度にかけて行われ、いよいよ終い工事を残すのみという状況になっています。11月に行われた引き渡し性能試験においても良好な数字を示しており、3月13日には完了検査を受ける予定とのことで、直近の工事についての写真で示されており確認しました。
最後に、ごみ処理施設の次期更新計画について説明を受けました。基幹的設備改良工事により15年間の施設延命化が図られますが、15年を経過すると本施設の稼働年数は44年が経過することになり、環境省の調査においても国内で41年以上稼働しているごみ処理施設はわずか3%しかなく、平成29年度に作成されましたごみ処理施設長寿命化計画において、基幹改良工事完了から15年後、令和21年には新ごみ処理施設の建設が必要であるとされています。
次期更新計画については、これまでも両市担当課と協議を行われていますが、来年度から次期更新に向けた専門委員会を立ち上げ、施設建設に向けて本格的に検討を進められるとのことでした。次期更新計画に係るスケジュール案も示されました。
説明を受けた後、中央操作室と計量棟の視察を行いました。