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平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会(3月28日)会議録

[2013年6月17日]

平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会(3月28日)会議録は、下記のとおりです。

平成25年甲賀広域行政組合議会 第1回定例会会議録

平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会は、平成25年3月28日 甲賀市水口町水口6218番地 甲賀広域行政組合庁舎に招集された。

1 応招議員

1番 野田 卓治
2番 安井 直明
3番 葛原 章年
4番 伴 資男
5番 服部 治男
6番 鵜飼 八千子
7番 立入 善治
8番 森 淳
9番 伊地智 良雄
10番 松原 栄樹

2 不応招議員

なし

3 出席議員

出席議員は、応招議員と同じ

4 欠席議員

なし

5 地方自治法第121条の規定により会議事件説明のため出席した者

  • 管理者
     中嶋 武嗣
  • 副管理者
     谷畑 英吾
  • 監査委員
     山川 宏治
  • 参与
     上西 佐喜夫
  • 会計管理者
     山中 善明
  • 事務局長
     林 善彦
  • 総務課長
     山田 剛士
  • 衛生課長
     木村 尚之
  • 衛生センター所長
     佐治 善弘
  • 消防長
     井原 政美
  • 消防次長
     杉本 龍弥
  • 消防総務課長
     亀田 克己
  • 通信指令課長
     竹中島 朗

6 本会議の書記

吉治 和美
中溝 慶一

7 議事日程

  • 日程第1
     会議録署名議員の指名について
  • 日程第2
     会期の決定について
  • 日程第3
     議案第1号 甲賀広域行政組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  • 日程第4
     議案第2号 甲賀広域行政組合一般廃棄物処理施設技術管理者の資格に関する条例の制定について
  • 日程第5
     議案第3号 滋賀県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体数の減少および滋賀県市町村職員退職手当組合規約の変更について
  • 日程第6
     議案第4号 平成24年度甲賀広域行政組合一般会計補正予算(第3号)について
  • 日程第7
     議案第5号 平成25年度甲賀広域行政組合一般会計予算について
  • 日程第8
     一般質問について

8 会議事件

会議事件は、議事日程のとおりである。

9 会議の次第

(開会 午後2時00分)

  • 議長(服部治男)
    それでは、皆さん方、改めて、こんにちは。
    今日の春の霧雨の中、心なしか野洲川堤の桜もほのかなピンク色をしてきたような感じがいたします、今日この頃でございます。
    さて、両市の議員さん方につきましては、3月の定例会も無事に終了されまして、また、その後も甲賀病院の竣工式等々で、それぞれの立場で御活躍いただいて、大変お忙しい目をいただいておりますことと深く感謝を申し上げさせていただきます。
    それでは、ただいまから甲賀広域行政組合議会第1回定例会を開催させていただきますが、傍聴希望者がおられますので傍聴を許可いたしましたことを御了承賜りたいと思います。
    議会開会に先立ちまして、管理者から御挨拶をいただきます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、本日は平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会を開催いたしましたところ、議員各位には御参集を賜りまして、大変ありがとうございます。
    今、議長からもお話がございましたように、桜前線の北上も、いよいよ近づいてまいりまして、まさに季節のめぐり合わせというもののありがたさを感じているところでございます。
    さて、昨年12月に発足をいたしました安倍政権は、金融政策の緩和によるデフレからの脱却と景気浮揚による財政再建に向けて本格的に動き出し始めました。
    当組合を構成する甲賀市、湖南市におきましても、財政の健全化を主眼といたしまして、安心、安全なまちづくりを最優先させながら、それぞれ特色のある独自の政策を織り込み、工夫を凝らした当初予算が編成されたところでもございます。本組合におきましても、今議会におきまして、同様に平成25年度当初予算案を提案させていただいておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
    さて、先月の長崎市における認知症高齢者グループホームの火災におきましては、入居者ら5人が死亡するという痛ましい事態を招きました。このことを受けまして、当消防本部といたしましては、管内の7施設に対し緊急特別査察の実施をし、安全の確認を行ったところであり、今後も徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。
    また、管内の住宅に対しまして、住宅用火災警報器の設置状況につきまして昨年末に調査をいたしましたが、約3万9,000世帯に調査票を配布し、64%の回収率でございました。結果は、住宅用火災警報器を設置しているという回答は76.3%であり、本組合消防本部では、このアンケート結果を踏まえ、今後、より一層普及啓発に取り組んでいただくことといたしております。
    次に、今年度実施をいたしました消防救急無線デジタル化に向けての電波伝搬調査におきましては、信楽町の大納言山を基地とすることで、信楽町か湖南市か、ちょっと、私、判断出来ませんが、その基地を基地局とすることで通話良好な状態になることが確認出来ましたので、消防本部庁舎にバックアップ基地局、信楽町朝宮地区に前進基地局の設置もあわせて、平成25年度では実施設計の作成の予定をいたすところでございます。
    次に、本年6月26日の臨時議会におきまして可決をいただきました水槽付消防ポンプ自動車が、2月5日に斉藤ポンプ工業から納入され、翌日から湖南中央消防署で運用を開始いたしております。
    次に、本組合衛生センターでは、平成24年度から3箇年の債務負担行為といたしましてお認めをいただいている白煙防止用空気予熱器改修工事につきまして、今年度の工程である予熱器の製作について順調に進捗していることを御報告させていただきます。
    本議会に提出いたしますのは、条例案件3件、平成24年度補正予算案件1件の外、平成25年度予算案件1件の合計5件であります。
    よろしく御審議の上、御決定賜りますようにお願い申し上げ、開会の御挨拶とさせていただきます。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。
    先ほど御挨拶の中で申し上げましたが、大納言山基地と申しますのは、信楽町と湖南市の中間地であるということで、実質上、信楽町ということを申し述べさせていただきました。
    以上であります。
  • 議長(服部治男)
    ありがとうございました。
    ただいまの出席議員は、10名であります。
    これから、本日の会議を開きます。

(議会成立 午後2時06分)

  • 議長(服部治男)
    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
  • 議長(服部治男)
    ただいまから、諸般の報告をいたします。
    監査委員から定期監査および現金出納検査の結果について報告が2件ありましたので、写しをお手元に配付しておきましたから御了承願います。
  • 議長(服部治男)
    日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
    会議録署名議員は、会議規則第74条の規定によって、1番、野田卓治君、2番、安井直明君を指名いたします。
  • 議長(服部治男)
    日程第2、会期の決定の件を議題といたします。
    お諮りいたします。
    本定例会の会期は、本日1日限りにいたしたいと思います。
    御異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    御異議なしと認めます。
    したがって、会期は、本日1日限りに決定いたしました。
  • 議長(服部治男)
    日程第3、議案第1号、甲賀広域行政組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の件を議題といたします。
    本案について、管理者から提案理由の説明を求めます。
    管理者
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、ただいま上程をしていただきました議案第1号の提案理由を申し上げます。
    本案は、地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講じるため、関係法律の整備に関する法律が公布されたことに伴い、所要の改正を行おうとするものでございます。
    改正の内容につきましては、引用する法律の題名を障害者自立支援法から障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律に改めるとともに、参照条文に項ずれが生じた部分について改正を行おうとするものでございます。
    施行日につきましては、法律の施行日にあわせ、法律名の変更に係る改正は本年4月1日から、項ずれに係る改正は翌年4月1日から施行しようとするものでございます。
    よろしく御審議の上、御決定賜りますようにお願い申し上げます。
  • 議長(服部治男)
    提案理由の説明が終わりましたので、これから質疑を行います。
    質疑はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    質疑なしと認め、質疑を終わります。
    討論はございませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    討論なしと認め、討論を終わります。
    これより、議案第1号についての件を採決いたします。
    本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(挙手全員)

  • 議長(服部治男)
    挙手全員であります。
    したがって、議案第1号、甲賀広域行政組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の件は、原案のとおり可決されました。
  • 議長(服部治男)
    日程第4、議案第2号、甲賀広域行政組合一般廃棄物処理施設技術管理者の資格に関する条例の件を議題といたします。
    本案について、管理者から提案理由の説明を求めます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、議案第2号の提案理由を御説明申し上げます。
    一般廃棄物処理施設における技術管理者の資格に関する基準は、これまで国の省令によって定められておりましたが、平成23年に公布されました地域主権改革一括法第2次分の規定により、廃棄物の処理および清掃に関する法律が改正され、市町村が設置する一般廃棄物処理施設における技術管理者の資格に関する基準は条例によって定めることとされたことから、環境省令で定める基準を参考に定めるものでございます。
    現在、本組合衛生センターにおける技術管理者は、第1施設では第1施設長補佐が、第2施設では第2施設長がその任に当たっております。
    本条例案の施行日につきましては、公布の日から施行しようとするものでございます。
    以上、提案させていただきます。
  • 議長(服部治男)
    提案理由の説明が終わりましたので、これから質疑を行います。
    質疑はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    質疑なしと認め、質疑を終わります。
    続いて、これから討論を行います。
    討論はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    討論なしと認め、討論を終わります。
    これより、議案第2号についての件を採決いたします。
    本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(挙手全員)

  • 議長(服部治男)
    挙手全員であります。
    したがって、議案第2号、甲賀広域行政組合一般廃棄物処理施設技術管理者の資格に関する条例の件は、原案のとおり可決されました。
  • 議長(服部治男)
    日程第5、議案第3号、滋賀県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体数の減少および滋賀県市町村職員退職手当組合規約の変更についての件を議題といたします。
    本案について、管理者から提案理由の説明を求めます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    議案第3号の提案理由を御説明申し上げます。
    本案は、職員に対する退職手当の支給事務等を共同処理するために設立している滋賀県市町村職員退職手当組合につきまして、事務所の移転および組織する地方公共団体の数を減少しようとするものでございます。
    内容につきましては、事務所の所在地を新住所である大津市松本一丁目2番1号とすること、および、本年3月31日をもって解散することになった滋賀県自治会館管理組合の脱退に伴う規約変更の手続をしようとするものでございます。
    なお、施行日につきましては、本年4月1日から施行しようとするものでございます。
    よろしく御審議の上、御決定賜りますようにお願い申し上げます。
  • 議長(服部治男)
    提案理由の説明が終わりましたので、これから質疑を行います。
    質疑はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    質疑なしと認め、質疑を終わります。
    続いて、これから討論を行います。
    討論はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    討論なしと認め、討論を終わります。
    これより、議案第3号についての件を採決いたします。
    本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(挙手全員)

  • 議長(服部治男)
    挙手全員であります。
    したがって、議案第3号、滋賀県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体数の減少および滋賀県市町村職員退職手当組合規約の変更についての件は、原案のとおり可決されました。
  • 議長(服部治男)
    日程第6、議案第4号、平成24年度甲賀広域行政組合一般会計補正予算第3号の件を議題といたします。
    本案について、管理者から提案理由の説明を求めます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、議案第4号の提案理由を御説明申し上げます。
    本案は、今年度末における最終の補正措置を行うものでございます。
    歳入の主な内容といたしましては、衛生、消防に係る手数料の補正措置を行うとともに、今年度更新した水槽付消防ポンプ自動車の旧車両を3月6日に甲賀カントリー倶楽部に払い下げをいたしました。その代金10万円を財産収入として計上するものでございます。
    また、両市からの負担金につきましては、5,297万3千円を減額補正するものでございます。
    歳出の主な内容といたしましては、職員の異動や負担率の変更による人件費の補正措置を行うとともに、衛生費では、汲み取り委託料の減額、し尿処理施設における電気使用料の減額等を行うものでございます。
    また、消防費では、旅費の減額、回線使用料の減額等を行うものであります。
    以上により、歳入歳出それぞれ2,387万3千円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ30億6,031万7千円とするものでございます。
    なお、細部につきましては事務局から説明をいたしますので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようにお願い申し上げます。
  • 議長(服部治男)
    事務局に対し、細部説明を求めます。

(事務局長(林善彦)議案第4号の細部説明をする。)

  • 議長(服部治男)
    提案理由の説明が終わりましたので、これから質疑を行います。
    質疑はありませんか。
    2番、安井議員。
  • 2番(安井直明)
    それでは、議案第4号、平成24年度甲賀広域行政組合一般会計補正予算第3号について質問をいたします。
    まず、6ページですが、使用料および手数料の中で、ごみ処分手数料が2,750万円の増額になっておりますが、ごみは全体としては減っていると思うんですが、その辺で、この補正の要因について、増えたということには間違いないんですが、傾向等についてお教え願いたいと思います。
    それと、7款の財産収入ですけれど、これからも消防等の自動車の更新が一定基準に基づいて更新されようとしているわけですけどね、この処分について今までは、私、尋ねたところ、この問題でですよ、新しく買う車の、例えば料金からこの部分については引いてもらっているという説明が前になされていたんです。それと救急車なんかを地方公共団体等に譲り渡す場合はゼロということで今まであったんですが、今、甲賀カントリー倶楽部へ10万円で物品売り払いで出すということなんですが、今までとの考え方の違いというのは何かあるのか。新しく購入する車両の値引きに今まではなっているというふうに私は聞いていたのですが、これを行われた経過、また今後もこういうことでやられるのかどうか。
    例えば、インターネットなんかで競売にかけておられるところがあるんです。そうすると、マニアの方が高く落とされていると、それなりに。という部分も見られるんですが、その点、お聞きしておきたいと思います。
    それと7ページの支出、衛生費の清掃総務費のし尿汲み取り料が1,087万円の減となっております。当初、1億7,112万円ということだったんですが、この減は、し尿汲み取りがもちろん減ったということだと思うんですが、これの傾向についても、分かればお教え願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    安井議員の質問に対し当局の答弁を求めます。
    事務局。
  • 事務局長(林善彦)
    私のほうから、1点目のごみ処分手数料の2,750万円のことについて答弁させていただきます。
    こちらのほうにつきましては、ごみの量につきましては1ポイント以内で、昨年と比べますと若干増えております。ほぼ横ばいということも言えるかも分かりません。その部分が現年度につきましては1,600万円ほど、それと決算でもありましたが、過年度分といたしまして、ちょっと遅れている部分がありまして、それが1,150万円を収入させていただくということで、合計2,750万円の増額補正をさせていただく部分でございます。
    2点目の財産収入につきましては、消防長のほうから答弁させていただきます。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    財産処分についてのお答えをいたします。
    まず、消防車両の旧車両の処分につきましては、平成13年度に国の消防庁のほうから、テロ災害防止等の観点から極めて慎重な扱いをしなさいという通知がなされております。廃棄する車両については抹消処分をしなさいというのが一応原則となっているわけでありますけども、近年の情勢の中、一部でも収入を得るためにオークション等にかけられているところもあります。
    そういったことから、滋賀県下の消防局、消防本部の状況でありますけども、救急車については、当組合と同様、公共の病院、あるいは地域の協力をいただいている病院に無償で提供をされております。消防車両につきましては、県下1消防局を除いては抹消処分をされております。
    今回、甲賀カントリーさんのほうにお引き取りをいただいたわけでございますけども、あくまでも国の通知を尊重する中におきましても、やはり組合の収入を一定得るためにもということで、湖南中央消防署の管内、出来れば事業所の利益に少しでもつながればということで、甲賀カントリーさんのほうに10万円という価格でお譲りをするということにさせていただいたわけでございますけども、今後の取り扱いにつきましては、滋賀県下でも1局についてはホームページ等で入札をされているということを聞いております。その辺も検討をし、今後の対応を考えてまいりたいと思います。
    なお、これまでの取り扱いにつきましては、納入車両の中に下取りというような形ではございません。あくまでも旧車両を納入していただく業者に処分をしていただくと、あくまでも抹消手続きをしていただくということで、仕様書の中にうたっている状況でございます。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 衛生課長(木村尚之)
    予算書の7ページ、13節のし尿汲み取り委託料につきましての説明をさせていただきます。
    下水道の進捗状況にもよりますが、これにつきましては、平成23年度の実績に基づいて当初予算を組ませていただきましたけども、今年度8%ほどの減額見込みをしておりますので、1,087万円減額という形で見込んでおります。今後についても、下水道の進捗状況によりますけども、ほぼこういった水準で減少傾向にあるのではないかというふうに考えております。
    以上です。
  • 議長(服部治男)
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    ごみ処分手数料について、23年度、今は24年度ですが、23年度の決算、昨年の9月議会で監査委員さんからも、この部分については指摘がされていたと思うんです。いろいろあって、A社、B社、C社ということで、議長のほうから個人名を出せというふうに言われていた経過もあるんですが、私は個人名は出す必要はないと思うんですが、今、おっしゃっています内訳ですね、1,600万円と1,150万円というふうにおっしゃいまして、1,150万円は過年度やということでおっしゃったわけですが、これ1,142万8,042円と過年度分956万7,900円があるというふうに答弁されていたと思うんですが、1社については当初毎月3万円払うんやと、それは少ないので6万円にせいということで指導されて6万円約束されていたということなんですが、この補正の1,150万円というのは当初では見込めなかったのかどうか、23年度決算でそれだけあったわけですね。ですから、当初予算で、これ当然見込むべきで私はあると思うんですが、特別その業者の財政事情が悪くて、今回、補正でぽんと入ってきたということなのか。
    これについてはね、私は前にも申し上げましたけれど、A社、B社、C社でいいと思うんですが、資料として提出してくれということを前に言っていたのを覚えておられると思うんですが、覚えてなかったら覚えてない、覚えてたら覚えているなんですが、非常に分かりにくいと。監査の指摘もあることですから、少なくともね、いつの分がどう残って、どういうふうに収入が入ってきているのかということは、我々議員もしっかり掴んでおく必要があると思うんです。
    ですから、今すぐ資料を出せとは言いませんが、もう少し経過について詳しい説明と、これが入った要因と、あとの6万円についてどうかという点も含めて御答弁を願いたいし、議長、資料請求を要請しておきますのでお願いしたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    はい。
    事務局。
  • 衛生課長(木村尚之)
    ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。
    先ほど局長が申しました1,150万円の補正額につきましてですが、平成23年度決算におきまして資料の請求については承知しております。これにつきましては、後日、作成をさせていただいて送付をさせていただきますが、申し訳ございません。
    2,099万5,942円の決算の内訳でございますけども、一応、1社につきましては現年度でございましたので、これについては完納という形になって、残りの2業者につきましては過去分ということで、これにつきましての現在毎月の徴収を行っておりますが、1社につきましては6万円の計画の月々納付、もう1点につきましては、9月の議会におきまして40万円の月々の納付を約束をしておりましたけれども、これの分につきましては経営悪化というような状況の中で今現在5万円の毎月の納付をしておるということでございますので、今後につきましては、これにつきまして徴収のほうをさせていただけるというふうに思っております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    3回目になりますので、これでやめますが、これについて、その業者が現在も搬入していると思うんですが、ですから、このことについては弁護士さんに相談して妥当なのかどうかということも判断を仰いでいるというふうに聞いていたんですが、今、40万円の納付が月5万円になっているという点についても、やむを得ないというふうに思っておられるのか、弁護士と相談された結果なのか、その点について最後お聞きしておきたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 衛生課長(木村尚之)
    この未納業者の対応につきましては、平成23年度から今年度にかけまして合計9回、資料あるいは面談の中で弁護士さんと相談をさせていただいています。その中での部分で、まずは元金の徴収に全力を挙げるという形での指導を仰ぎながら今現在進めておる状況でございます。そして、弁護士のほうと相談は今のところ継続的にやらせていただいております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    これをもって安井議員の質問を終了いたしますが、後日、資料の提供をお願いいたします。
    ほかに質疑はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    質疑なしと認め、質疑を終了いたします。
    続いて、これから討論を行います。
    討論はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    討論なしと認め、討論を終わります。
    これより、議案第4号についての件を採決いたします。
    本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手願います。

(挙手全員)

  • 議長(服部治男)
    挙手全員であります。
    したがって、議案第4号、平成24年度甲賀広域行政組合一般会計補正予算第3号の件は、原案のとおり可決されました。
  • 議長(服部治男)
    日程第7、議案第5号、平成25年度甲賀広域行政組合一般会計予算の件を議題といたします。
    本案について、管理者から提案理由の説明を求めます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    議案第5号の提案理由を御説明申し上げます。
    国の経済対策により、景気回復への期待感が膨らんでおりますが、実体経済はまだまだ厳しく、これからの動向を注意深く見守る必要がございます。
    同時に、地方、地域を取り巻く財政状況は、少子高齢化対策や地域経済の活性化、住民の安心安全の確保など、あらゆる面での対策が求められる一方で、財政の健全化という大命題とともに大変難しい行政運営が強いられております。
    当組合を構成いたしますところの甲賀市、湖南市におきましても、余裕のない中で負担金を捻出していただいていることも十分認識し、当組合におきましても経費負担を可能な限り軽減できるよう、財政改革、行政改革を進めて人件費の抑制や、さらには事務経費の削減等に努めさせていただいております。平成25年度の当初予算編成につきましては、本組合財政計画に基づき必要最低限の経費に絞り込み計上させていただいたものでございます。
    主な内容といたしましては、歳入につきましては、両市からの負担金として、歳入合計額の約77%にあたる24億9,187万3千円を計上いたしております。
    これを財源といたしまして、歳出の主な事業として、衛生関係では、3箇年計画で行っておりますごみ処理施設白煙防止用空気予熱器改修工事として2億5,737万6千円を計上し、消防関係では、消防救急無線のデジタル化に向けて実施設計費として1,000万円、また、消防車両の整備として高規格救急自動車購入費2,625万円、水槽付消防ポンプ自動車購入費4,200万円を計上させていただいております。
    この結果、平成25年度の当初予算といたしましては、前年度と比較をいたしまして、約3%に当たります9,183万2千円の増額となり、歳入歳出予算の総額をそれぞれ32億2,085万9千円とするものでございます。
    なお、細部につきましては事務局から説明をさせますので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようにお願い申し上げます。
  • 議長(服部治男)
    事務局に対し細部説明を求めます。
    事務局。

(事務局長(林善彦)議案第5号の細部説明をする。)

  • 議長(服部治男)
    提案理由の説明が終わりましたので、これから質疑を行います。
    質疑はありませんか。
    7番、立入議員。
  • 7番(立入善治)
    それでは、4点ほど伺います。
    一つはですね、説明書1ページの清掃関係建設負担金4,900万円の減額です。この中身を書いていただいているわけですが、もう少し具体的にお知らせ願いたいのと、説明資料の2番ですが、雑入の中で新名神高速道路の支弁金ですね、これが1,000万円歳入で計上されていますが、この1,000万円の根拠ですね、つまり金額が毎年変わっているように思うんですけども、この1,000万円について、その根拠について伺いたいと思います。
    それから、資料の6ページの歳出の、先ほど言われましたように、歳出、ごみ処理場、主な増額の原因についてですね、1億6,700万円の増額ですが、もう少し詳しく具体的にお知らせ願いたいと思います。
    最後に、説明書の8ページの消防施設費の中で、水槽付消防ポンプと高規格救急自動車の配備、これはそれぞれ配備されることをお聞きしたんですが、いわゆる国の基準で、この湖南、甲賀の消防署で救助工作車の配備がないわけですね。現在、いわゆる計画で言いますと、4台に対して1台ということになっていると思うんですけども、間違っていたらお知らせ願いたいんですが、この救助工作車、これの配備についてどう考えておられるのか、この4点について伺います。
  • 議長(服部治男)
    立入議員の質問に対し、当局の答弁を求めます。
    事務局。
  • 事務局長(林善彦)
    まずは、1点目の清掃関係建設負担金の減額の御質問にお答えさせていただきます。
    こちらのほうにつきましては、主に建設関係の償還の部分を見込ませていただいておりますので、その部分の減額でございます。
    あと、新名神高速道路の支弁金につきましては、消防長のほうから順番に答弁させていただきますので、お願いしたいと思います。消防長、お願いいたします。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    支弁金についてお答えをいたします。
    支弁金につきましては、供用開始から6年目以降につきましては、それぞれのインターの数、人口割、救急に関する出動件数に応じての支弁金額となってまいります。
    したがいまして、救急出動の件数、25年度以降になりますけれども、基準では前々年の出動となっていますので、平成25年度につきましては、平成23年の1月から12月までの出動件数、これは104件でございました。これが基となって、人口割等々を計算して出てまいります。そして、その基になるのが、基礎数値というのが毎年国のほうから発表をされます。これが、25年度は8,666万円となっております。救急隊1隊を1年間維持する費用ということで、年々この数値は変わってまいります。したがいまして、支弁金の額も年々変化をしてまいります。
    次に、救助工作車の件でありますけども、国の基準によりますと、当消防本部の基準上は4台必要になってまいりますが、救助工作車は1台は必ず置きなさい、しかし他の3台につきましては、救助器具を積載した車両をもって替えることができるとされております。
    ですから、水口消防署に救助工作車2型というのを配置しておりますが、湖南中央消防署には救助車というのを置いております。そして、ほかの消防署につきましては、消防車両に救助器具を積載しております。そういった体制の中で、一応、取り組んでいるのが実情でございます。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 衛生課長(木村尚之)
    衛生関係、ごみ処理費、説明書6ページ、増額1億6,763万5千円の主な内訳でございますけども、これにつきましては、先ほど局長が申し上げました白煙防止用空気予熱器の改修工事、これにつきまして大きくなっております。この部分が1億5,600万円ほど増額になっております。さらに、加えて電気代でございますけども、この部分につきまして燃料調整単価等の増額もございまして、この部分が増額、プラス修繕の一部にも増額願いまして、トータル的には1億6,000万円余りの増額という形になっています。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    ありがとうございます。
    一つはですね、支弁金なんですけども、今、御回答をいただきましたように、いわゆる国が示しているというのですか、これは、1台につき年間8,800万円のいわゆる救急自動車に対する費用ということで設けておられると思うんです。それで、いわゆる来年度は1,000万円、23年度の決算で見ますと4,400万円ということになっていますよね。今、言われましたように、その出動回数が100何件、これだけで金額が大きく変わるんですか。つまり、4,000万円近いお金が、3,500万円ほどですかね、減額になるというか、支弁金が減るわけなんですけども、ちょっとこれがなぜそういうふうに変わっていくのかというのがもう少し分かりません。
    それから、いわゆる救助工作車ですが、1台あればいいというふうな御回答ですけども、じゃあこれは例えば新名神で事故があった場合、そういう緊急車両が、救助工作車が要るということで行ったら、そのときに同時多発した場合に、他の時点でそういう出動を要請されればないということになりますよね。最低限2台はなかったらだめだと思うんですけども、簡易な救助工作車については、今、御答弁いただきましたように、湖南消防署にも置いてあるということなんですけども、これではですね、いざというときにきちっと対応出来ないと思うんです。今後の計画について、もう少し具体的にどう考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    基準上は、今、1台救助工作車を配置し、湖南中央消防署に。これは2型ではございませんけども、通常の救助工作車と我々は呼んでおりますけど、それを配備し、他の消防署は消防車両をもって代えておりますけども、水口に配備しております救助工作車は、特別救助隊という名目の中で専属の隊員7名を配属しておりますけども、それが一応中心となりまして、有事の際は各署所に出動をしております。
    今後の計画でありますけども、当然、出動の頻度、発生頻度から見ますと、また今後検討していく余地はあるかと思います。
    次に、支弁金についてでありますけども、支弁金は、御承知のとおり、供用開始から5年までは金額が4,000万円、5,000万円という形になっておりますけど、6年目以後につきましては、これは出動件数に応じてという形の制度になっております。
    もともと支弁金は、NEXCOが救急対応をするのが本来の形でありますけども、そこを替わって各自治体が行う。その場合に、救急隊を1隊どうしても置かなくてはいけないというのが一つのまず条件でございますので、置くための資金といいますか、車両を備え、あるいは人員を備えるための意味合いのものが支弁金でございまして、当初5年間につきましてはかなり優遇はされておりますけども、それ以後につきましては出動に応じてという形になっております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    ほかに質疑はありませんか。
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    それでは、上程されております25年度一般会計予算について、まず全体を通じてですが、まず消防力整備計画、一般質問でもやるわけですが、25年度で、先ほど人員が4名増えるとかおっしゃいましたが、これの予算の反映は主にどういうところにあるのかというのが1点と、去年でしたか、随契から一般競争入札に変えたと。それで大分、100万円でしたか、何か自動販売機でしたかね、何かの金額が大分上がったと思うんですが、さらに基金については、山川監査委員さんが基金についてこれから考えたらどうかというふうにおっしゃいまして、議員のほうからそのことは、もっと言うたらどうやと私に激励をいただきましたので、その関係で、消防力整備計画をいろいろやっていくわけですが、山川監査委員さんも、たくさんのこれから金が要るやないかと。そのときに単年度の市からの分担金だけで、それでいけるのかという意味合いで私は捉えたんですが、少なくとも一定の基金を、もちろん甲賀市も湖南市も財政は厳しいわけですが、その点についての考え方について、今回基金は一切上がっておりませんが、どのようにお考えなのか聞かせていただきたいと思います。
    それと、非常勤職員から人材センターへ変えて経費が非常に安くついたというのがありましたが、そういう見直しはなされているのかどうかというのも、ちょっとお聞きしておきたいと思います。
    それで、次にページを追って質問しますが、まず8ページをお願いします。
    8ページの清掃手数料ですね。税の場合は、御承知のように現年度と過年度というふうに予算上はなっておりまして、過年度分を何ぼ収入として見ていくのかというのははっきりするわけですが、過年度分について、現年度分についてどのように見ておられるのか、積算根拠をお聞きしておきたいと思います。
    それと、11ページですが、2款の総務費の1目の一般管理費の中の賃金です。11ページの賃金、7節の賃金ですが、これは臨時的任用職員1名ということで10万8千円、これは産休代替で4月から来られるということで、新年度1箇月分だけを見られているが、この臨時的任用職員の単価ですね、単価、これをちょっとお教え願いたいと思います。
    それと、15ページですが、3款の衛生費です。報酬につきまして、非常勤職員8名から6名に2名減にしたということなんですが、この2名減が現場に与える影響とそれを補完する部分について、どのようにお考えになっているのかというのを聞きたいと思います。
    続いて17ページですが、2目のし尿処理費の中の光熱水費です。見ますと、23年度は3,771万1千円、24年度は3,421万4千円、それから25年度が2,566万5千円、この点について、これだけ減らしていけるのかなという気がするんですが、全体として減っているということだと思うんですが、大幅に減っておりますが、どうでしょうか。
    それと、18ページの3目ごみ処理費の委託料、説明では下から3段目、可燃ごみの受け入れ業務委託が175万円から591万7千円に増えていますね。これについても、お教え願いたいと思います。
    その上の需用費の光熱水費、こちらは6,945万円、7,469万円、7,943万6千円と上がっていますね。これももちろん、それだけ要るということなんですが、特に何を上げておられてきているのかお教え願いたいと思います。
    20ページをお願いします。20ページの11節の需用費の食糧費ですが、これ少ない金額ですけれども、12万5千円が、この24年度当初予算なんですが、54万5千円というふうになっております。その部分についても説明願いたいと思います。
    それと、22ページをお願いします。22ページの19節の負担金補助および交付金の中の説明欄の一番下ですが、甲賀幼少年女性防火委員会補助金、これは20万円で、今年60万円、約3倍なんですが、新たにどういうところが入られて、どういうふうにされようとしているのか、これは後の消防力整備計画の中にも出てくると思うんですけれど、お教え願いたいと思います。
    それとですね、消防施設費について、備品購入費です。この高規格救急自動車は、23年度の当初予算は2,625万円で2台買うんやということが予算計上をされていまして、23年度ですよ、5,250万円。24年度は2,700万円が計上されているんです、当初予算は。今回は、また2,625万円に戻っているんですね。こういう積算は何を基に、どういうふうにやっておられるのかというのをお聞きしたいんです。これ消防力整備計画の中の今度28年までに、こういう救急自動車も水槽付消防ポンプ自動車も買うということなのですが、この単価についてもばらばら。私から言わせばですよ、それなりの根拠があると思うんですが、ばらばらだというふうに思うんですが、そこの点でちょっと教えていただきたい。
    ちなみに、この水槽付消防ポンプ自動車は、24年度は4,800万円の予算なんです。だから、23年度は多分4,620万円です。4,620万円になったり、4,800万円になったり、4,200万円になったりと、かなり額が違うように思うんですが、中身が機械等を何か変えられているのであれば了解しますが、こういう積算、当初予算での積算は何を根拠にされているのか、お伺いしたいと思います。
    以上、何点かにわたりましたので、今日は時間がありますので、ページ数を追って、ゆっくりちょっとお教え願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    安井議員の質問に対し当局の答弁を求めます。
    事務局。
  • 事務局長(林善彦)
    ただいまの安井議員の質問が大変多岐にわたっておりますので、私のほうで初めの大きい部分はお答えをさせていただきますし、また各部門のほうで御答弁をさせていただきますので、御了解のほどお願いしたいと思います。
    まず、平成25年度、消防の関係、これ消防長が答弁してもいいかも分からないんですけども、4名の増員という部分でございます。これは、消防の計画にのっとりまして増員をさせていただいております。今後も、この計画どおりでいかせていただこうとは思っておりますが、全体的にはやはり6箇月、消防学校で十分研修をしてから、10月以降の現場配備になっていく部分でございます。これによりまして、4名増員という部分で、単なる1消防署で分けますと1人ずつになってしまうという部分も言えるかも分かりませんけれども、今現状よりもそのような部分で増員はありがたいなという思いはしている部分でございます。
    それと、2点目の私どもの監査委員からもちょっと御意見があった基金の話でございます。
    今現在、大変両市の財政事情の状況もございますし、私どもも監査委員さんが言われるように基金を持たせていただければという思いもありますが、今現在、私どもも財政調整基金の基金条例は持っておりますが、特定目的の部分は、今、条例部分はございません。本当に基金を持つのがいいのか、それとも逆に、そういう予備費を若干持たせていただくほうがいいのか、こちらのほうにつきましても両市の財政とも御協議をさせていただきながら決めていきたいなという私の思いはしております。そのために、今現状、特定目的基金の条例の上程もしておりません。そういう基金で行くのか、そういう予備費をちょっと持たせて、もう少し持たせていただいてやるのがいいのか、それの判断もまた今後していかなければならないのではないかなという思いをしております。
    それと、人材派遣の話でございますけれども、今現在、先ほど衛生費のほうでも御質問があったように、非常勤が8名から6名、2名減少になります。その減った2名につきましては、シルバー人材センターのほうから2名派遣をいただこうということで、今現在、そういう予算を組ませていただいている部分でございますので、こちらのほうにつきましても組合の行財政改革の部分にのっとりまして、そういう方向性も検討している部分で、一度には全てをシルバーにするとか、そういうことは到底無理でございますので、ああいうプラットでできる部分からシルバー人材センター、そういう部分を導入させていただこうというように考えている部分でございます。
    あとの細かい部分につきましては各担当のほうからも答弁をさせていただきます。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 総務課長(山田剛士)
    先ほどの御質問の11ページの賃金の単価でございます。
    育児休業職員が5月から復帰ということで、4月1箇月分のみ見込んでおりますので、時給単価850円ということでございます。
    以上です。
  • 議長(服部治男)
    どうぞ。
  • 衛生課長(木村尚之)
    衛生費関係をお答えさせていただきます。
    予算書、8ページの清掃手数料のごみ処分手数料2億4,032万円でございますが、これの過年度分についての内訳ということで、この部分につきましては、先ほど補正のほうにも御説明させていただいたとおり、過年度分未納業者が2社ございまして、このうちの月6万円、それから月5万円の毎月の分割納付の部分を計上させていただいて、合計132万円ということで上げさせていただいております。
    それから、非常勤からシルバー人材センターの経費の見直しでございますけども、これも行政改革の中で民間活力導入ということで、この部分につきましては1人当たり約70万円ほどの経費節減を見込んでおります。
    それから、予算書の17ページのし尿処理費の光熱水費でございますけども、これにつきましては、当初、水処理設備の設計の中で設計電力量を見込んでおりまして、さらには、それの既設の部分を含んで経費を計上しておりましたけども、平成25年度の電力量につきましては、今現在の新施設も含めた実績から算出しておりますので、この経費でいけるという形で計上しております。
    それから、ごみ処理費の光熱水費でございますけども、これにつきましても、実績から今年度の直近までの実績を踏まえて予算計上をさせていただいている金額でございます。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    食糧費についてでございますが、これは平成22年度に新型インフルエンザの関係で食料の備蓄をさせていただきました。3,444食分ということで、インフルエンザ計画に基づく41日分ということで、その整備をさせていただいたわけでございますが、その後、東日本大震災の緊急援助隊で一部使わせていただきまして、来年度、2,656食を備えさせていただくということで予算計上をさせていただいております。
    幼少年防火委員会の件でございますが、来年度、県のコミュニティ助成事業を受けまして、これは歳入の諸収入のほうで40万円受けておりますけれども、それを幼少年の防火クラブの育成に使わせていただこうと。具体的には、鼓笛隊セットといいますか、そういったものの整備をさせていただこうと考えております。
    次に、備品の関係で車両の価格についてであります。
    タンク車につきましては、確かに価格が昨年度に比べますと変動がございますが、仕様が違っております。例えば、今回計画しようと思っておりますのが、チタン製のはしご、3連ばしごでございますが、これが価格的に100万円前後しますけれども、こういった使えるものはそのまま使わせていただこうということで、価格が、その辺を含めて積算をさせていただいております。
    救急車につきましては、仕様的にはそうは変わらないと思うんですけども、過去の実績と参考見積り等を参考にして積算をさせていただいています。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    まず、基金の考え方なんですが、財調は御承知のように目的基金ではありませんで、私の理解は基本的に何でも使えるというふうに思うんですよ。それで、予備費というのは、どういうものかというふうに考えますときに、私の理解は予期せぬことが起きたので、そのためにわずかな蓄えの中から支出すると。それ以上のものは補正予算で組んでいくと、予期せぬことがぽっと起きたらね。
    だから、事務局長の考え方の中に基金、今後、そういう消防のポンプ自動車にしろ積載車にしろ、替えていくのは今もありますように、4,000万円とか2,000万円の金が今年度は要るというのがはっきりしているわけですね。国の補助をもらうとかもらわないとかありますが。ですから、やっぱり基金については、管理者、副管理者が今日おられますので、またその考え方を1回まとめていただいて、私だけが言っているのやなしに監査委員さんも積極に提起してくれと、議員のほうからというふうにおっしゃっていますので、問題提起というふうに受けとめていただいて、今後ぜひ1回御検討を願いたいと思います。
    ですから、財調で当面、積んでおいて、2分の1でもいいですよ。少なくとも、そこから出していくということも可能だと思うんです。別に目的基金、はっきりした目的基金をつくればいいんですけれど、それやったら基金条例をつくらなあきませんわね。ですから、その点申し上げておきたいと思います。
    それと、清掃手数料はね、来年度から、決算もそうですけれど、現年度と過年度を、予算書上はそんなことまで、極端に言うたら書く必要ないんですが、資料の中には是非これを入れていただいて、こういうふうに積算しているんですというのをわかるように、ぜひお願いしておきたいと思います。
    それと、12ページで、先ほどちょっと漏れたんですが、この12ページの総務費の一般管理費の中に業務委託というのがありますね。業務委託、使用料および賃借料の上三つで業務委託、96万円とありますが、これは何なのか。委託料で業務委託というふうになりますと、全て業務委託ですわね。ちょっと内容についてお教え願いたいと思います。
    それと、非常勤職員の部分で、15ページをお願いします。去年は、これ多分私の覚えでは、人材センターにお願いすることによって、100万円ほど経費が安くついたというふうにおっしゃっているんです。この8名から、今度、非常勤職員を6名にするに当たって、金額的には何ぼこれ浮くのか、それとその人材センターといいますと、私の理解では、いろんな方がおられると思うんですが、そういう業務で今後いけるような職務内容なのかどうかですね。問題がないのかということも含めてね、確かに効率的な行政、また行政改革で絞れるもの、削るべきものは削る、当然のことなんですが、この部分では、そういう業務上の問題はないのかどうか、金額とその点について、もう一度聞いておきたいと思います。
    それと、高規格救急自動車は業者からの見積りというふうに理解していいのか、トヨタとか日産だと思うんですけれど、今までね、どこがあるのやと、トヨタと日産ということで聞いているわけですが、この予算計上の中で見積りをとられるとき何社からとっておられるのか、これトヨタと日産以外にこういう自動車をつくっていないのかどうかというのを、もっと広域で金額については、私の理解では滋賀県内の業者から今まで発注もされていると思うんですけれど、もう少し広くとってやるということは出来ないのかどうか、見積りをまず立てる段階でどういうふうに、従来型でやっておられるのか、そういう問題意識を持っておられるのかどうかというのも、あわせてもう一度お聞かせ願いたいと思います。
    それと、はしご車、はしごで使えるものは使うから、その部分は落ちたということなんですが、自動車を買うときに、オプションでこれとこれとこれとつけて、それで見積りをお願いしますと、これはうちが今まだ使えるさかいに必要ないとかいうふうに細かく当初予算の段階で変えておられるんでしたら、この金額の差異は認めますけれど、実際に今言われた、はしご車は既存のものを使うからそれは明細には上がってないと。ですから、言えば2,700万円が2,625万円、75万円の減になっているんですと、そういう理解でいいのかどうか、もう一度お答え願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 総務課長(山田剛士)
    ただいま御質問いただきました12ページの委託のところでございますが、この様式が見にくいせいか、2行にわたっておりまして、業務委託となっております96万円につきましては、情報セキュリティー管理支援業務委託ということで、一つの業務委託になっております。内容等については、よろしいですか。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    事務局。
  • 衛生課長(木村尚之)
    衛生費関係のお答えをさせていただきます。
    8ページの清掃手数料のごみ処分手数料につきましては、資料等決算認定の時に考えておりましたので、今後、当初も含めて提示をさせていただくような形で取り扱いたいと思います。申し訳ございません。
    委託の関係でございますが、ごみ処分費の13節、可燃ごみ受け入れ業務委託の関係でございますけども、この部分につきまして、24年度、受付業務につきましては、そのまま継続でございまして、経費は全く変わっておりません。この部分につきましては、経費100万円ということで当初言わさせていただいたと思うんですが、今度、25年度の非常勤2名の減数に代わる2名分を誘導という形で、プラット誘導、搬入車両の誘導という形で考えております。この経費が1人当たり70万円ほど経費節減という考えをしております。それについては、契約等変わった形で契約をするという形になっております。作業等につきましては、シルバーのほうに確認をさせていただいておりまして、作業可能という形でこちら捉えておりまして、支障はないという形を思っております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    先ほどのタンク車の件でありますけども、配備する車両につきましては、個々に細かく検証しまして、必要でないものは仕様書から省かせていただいております。その関係から、価格が変化をしているということでございます。
    また、救急車の見積りにつきましては、今のところ救急車は国内でトヨタといすゞの、これは極めて大きな救急車になりますけども、かつては日産もございましたけれども、現在、日産はあまり製造はしていないという関係でございますので、事実上、トヨタになろうかと思います。そこから参考見積りという形でいただいております。
    また、入札につきましては、組合に指名願いの出ているところから審査をいたしまして、入札に参加をいただいております。かつては、大和リース、滋賀トヨタ、関電L&A、モリタ東海といった、滋賀県に限らず指名願いの出ているところから参考にいただいているという状況でございます。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    これをもって安井議員の質問を終了いたします。
    ほかに質疑はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    質疑なしと認め、質疑を終了いたします。
    続いて、これから討論を行います。
    討論はありませんか。

(「なし」の声あり)

  • 議長(服部治男)
    討論なしと認め、討論を終わります。
    これより、議案第5号についての件を採決いたします。
    本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は挙手を願います。

(挙手全員)

  • 議長(服部治男)
    挙手全員であります。
    したがって、議案第5号、平成25年度甲賀広域行政組合一般会計予算の件は、原案のとおり可決されました。
  • 議長(服部治男)
    暫時休憩をいたします。
    再開は、午後3時45分といたします。

(休憩 午後3時31分)
(再開 午後3時41分)

  • 議長(服部治男)
    それでは、ただいまから会議を再開いたします。
    日程第8、一般質問を行います。
    順番に発言を許可いたします。
    まず、2番、安井直明君から。
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    それでは、私のほうから通告によりまして質問をいたします。
    平成24年の1月に、甲賀広域行政組合消防本部は、平成24年度から28年度までの計画として、消防力整備基本計画を作成しましたが、御承知のように、平成23年3月11日には大震災が起こりました。私は、昨年の8月13日ですが、福島県の相馬市に行ってまいりましたが、津波にさらわれた家の土台だけが残っておりまして、更地が広がり、がれきの山は積み上がったままでした。ちょうど去年の8月13日はお盆の時期でして、その家の基礎だけが残っておりまして、なき家の玄関には花束が供えられていました。
    東日本大震災から丸2年が過ぎました。日本の観測史上最大マグニチュード9.0のすざましい地震と巨大津波、東京電力福島第一原発での制御不能の事態が発生し、世界最悪レベルの原発事故が重なった複合災害は、今なお被災地に深い爪跡を残しております。日本は、世界有数の地震と火山の国です。自然災害は、どこで起こってもおかしくありません。東日本大震災での復興対策をどれだけ拡充させるのかは、災害に強い日本を作る上でも試金石となっています。この大震災に広域行政組合からもたくさんの職員の方が行っていただきました。救助、復興に御尽力をいただきましたことに対しまして、改めて敬意を表するものであります。
    こういう時期、こういう時期というのは、そういう大震災が起こった時期だからこそ、消防の今後のあり方としてどうあるべきなのかという立場から、この大震災や原発事故の議論は検討委員会でもされてきたということでしたけれども、文言としては明記されていないということを理由に、昨年の3月議会、また9月議会でも、引き続き原発への対応や人的要員の確保問題などを取り上げてまいりました。激論もさせていただきました。
    今回、平成24年12月には、第1次改訂版が出されました。何よりも原発事故への対策が明記されています。この点は、今までも強く要望してきた経過もありますし、私の質問も一部取り上げられたという点で評価するものであります。
    それでは、この改訂版に基づき、3月議会、9月議会に引き続き質問をいたします。
    この間、消防力検討委員会が5回開催され、改訂がなされたとあります。その主な改正は、一つは甲賀広域行政組合消防本部消防受援計画の挿入であります。また、二つ目に災害出動状況の中に原子力発電所事故災害対策が盛り込まれました。三つ目は、人員計画、組織装備の中に大規模災害に対する今後の対応も盛り込まれています。さらに、消防救急無線デジタル化整備計画が追加されています。
    私は、これは非常に評価するものですが、一方ですが、今まであった国の定める消防力基準を削除されています。また、県下の消防本部の車両更新基準の状況も削除されています。
    そこで、以下の点を質問いたします。
    一つは、原子力発電所事故災害対策が盛り込まれたことは評価するところでありますが、この対策の意義について改めてお聞きいたします。
    次に、国の定める消防力基準や県下の消防本部の状況、この削除がなされておりますが、この点について、なぜ削除をしたのか、理由をお聞かせ願いたいと思います。
    三つ目は、平成23年中の災害出動状況の違いがあります。これは、当初と今の改訂版の数値に誤差がありますが、その点どのようにお考え、何で違うのかということです。
    その次に、NBCとありますが、これは何なのか。また、その数値につきましても、当初の計画と今の改訂版の違いがございます。その点についても、お聞かせ願いたいと思います。
    5番目は、幼少消防クラブが盛り込まれました。24年度の実績と、保育園、幼稚園に消防車が行って消防車を見せて防災意識を幼少のころからきちっと理解してもらおうということで御努力されていることは十分承知なんですが、希望をするところに行くとあるんですが、少なくとも公立園ですね、甲賀市にも保育園は20数園あると思うんですが、幼稚園混ぜて26ですか、湖南市もたくさんあると思うんですが、公立園は必ずやるというふうに出来ないのかどうか、この点についてもお聞かせ願います。
    その次に6番目ですが、大規模災害に対する今後の対応で、地域総合防災力の強化として、消防団、自主防災組織等との情報共有および連携のあり方で、自主防災組織率が71.9%、組織数は143と書かれています。両市の内訳と今後の、この自主防災組織がこの大震災でもいかに大事かということが言われております。こことの連携をもう少し具体的にどのようにされようとしているのか、お聞きしておきたいと思います。
    7番目です。組織計画が平成24年度10月1日の185名から、平成28年度までに193名として、事務部門、これは管理職も含めて減らしていくということで、1名減になっております。現場消防で9名が増えておりまして、平成28年度で、水口消防署が2名、湖南消防署が3名、石部分署が4名増えるという計画になっております。この増員の根拠と要員について、お聞かせ願いたいと思います。
    8番目、人員計画では、指揮車がゼロから3名に、4人乗車の消防ポンプ車は24名から27名、3名、救助工作車は6名から8名、2名増です。通信員は13名から14名に1名増になっておりますが、これら増員計画の目標人員は何を根拠にしているのか。前は国の基準があって、非常に少ない状況で、これは副管理者がおっしゃっていたと思うんですが、それぞれ地方の財政状況もあるから、それにふさわしいものにしていくんだと、その点は理解しております。しかし、これらの数値は、今後ですね、何を目標にどういうふうに充足していこうとしておられるのか、羅針盤が私はここには盛り込まれていないと思うんですが、その点についてお聞かせ願います。
    次に、車両整備、タンク車、はしご車の数値に前回からの違いがあるというふうに思います。特に、信楽消防署のタンク車は稼働時間が1,414時間から1,350時間に減になっているんですね。当初は増えていて後で減ってきていると、1年経ってですよ、距離は伸びていますが、十分承知しますが、稼働時間が減っているというのは何としても理解出来ません。また、今、言うてる距離は増えているんです。3万4,089キロから3万6,358キロと増えておりますが、稼働時間が減っている。これは納得いきません。湖南中央のはしご車は、稼働時間は全く変わらない、しかし距離が1万5,988から1万6,364キロと増えております。距離が増えるということは、車を走らせたんやから稼働時間は増えやなあかんわね。だから、こういう数値を見るときに、本当に皆さんは整合性も含めて、この計画が案の段階で出されて、これを案かということを前、ただしたと思うんですが、いや、これは正式なものですという答弁がなされております。どういうことかお教え願いたいと思います。
    次に、10番目、水槽付消防ポンプ車の更新計画が示されています。事業費の違いですが、24年度は4,800万円、25年度は4,200万円、27年度は4,500万円となっております。これも前の当初の数字とは違いますね。これら、先ほど私もお伺いしましたが、装備が違うのだということで言えば理解しますが、年度間の事業費の違い、さらに前回の事業費と今回かなり違っておりますが、その点はどうか。
    11番目、通信指令関係、更新等全体計画の予算と財源内訳概要について、お教え願いたいと思います。
    今、この計画に盛られております車両等についての財源は、どうしていかれるのか。先ほど、若干基金の問題で議論しましたが、その点についてもお聞かせ願いたいと思います。
    こういう計画をつくるときに、両市の担当の方とここの組合の担当の方で計画が練られているということから、私は、前回、外部も入れて計画を立てればどうかということと、市民の声をより広く拾うという点でどうでしょうかということを質問したわけです。検討するということでしたので、その後、検討されたことがあればお教え願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    安井議員の質問に対し答弁を願います。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、ただいまの安井議員の一般質問に対し、お答えをいたします。
    1番目の原子力発電所事故災害対策の意義についてでありますが、東京電力福島原子力発電所における原子力事故への対応を踏まえ、各市町村においても地域防災計画および原子力災害対策編の策定、または見直しが行われているところであり、当組合構成市におきましても原子力災害対策編の策定がなされ、その中には消防機関としての事務、または業務が示されているところでもあります。このことから、原子力災害に関して消防機関としての果たすべき基本的な方針を定めて、原子力災害から安全な市民生活を確保することを意義するものであります。
    2点目の国の定める消防力基準、そして県下消防本部の状況を削除した理由についてでありますが、国の定める消防力基準につきましては、さきの議会においても整備計画にのせることの必要性について御指摘をいただいたところであります。また、国の定めるところの消防力整備指針の趣旨は尊重しながらも、地域の実情に応じた整備として平成28年度までを見据えた計画であることから、その必要性について検討した結果、削除に至ったものであります。
    また、県下消防本部の状況につきましては、当該整備計画の策定段階における資料としての性格のものであることから削除したところであります。
    3点目の平成23年度中の災害出動状況の違いについてでありますが、当初の整備計画の出動状況につきましては各所属の管轄における発生件数を示しておりましたが、改訂版につきましては、管轄外の出動を含めた各所属における配備車両の出動件数といたしておりまして、消防本部が発行しております消防統計との整合性を図ったものでございます。
    4番目のNBCについておよび数値の増減に関してでありますが、Nは核、ニュークリア、Bは生物、バイオロジカル、Cは化学、ケミカルのそれぞれの頭文字をとりNBCとされているものでありますが、Nは核燃料物質等による災害、Bは細菌やウイルス等による災害および、Cは工業用化学薬品等による災害で、それぞれ特殊災害として位置づけられているものであります。
    また、簡易型防護服、空気呼吸器、防毒マスク、個人線量計およびサーベイメーターに係る数値の変動につきましては、消防本部において整備をしたものに加え、国からの無償貸与により増加したものであります。
    5番目の幼年消防クラブについてでありますが、幼年消防クラブ数の現状につきましては、両市におけるクラブ数は現在17園で、保育園および幼稚園の中で、甲賀市においては11園中8園が公立園で、また、湖南市におきましては、6園中3園が公立園となっております。
    そのような中で、クラブ結成に関しましては、昭和62年度の幼年消防クラブ制度発足時より機会を捉え結成に向けての働きかけをさせていただき、徐々にではありますが、クラブ数も現在に至っているものであります。
    そこで、公立園への取り組みにつきましては、指導体制等園の状況もありますので、関係部局との整備を行い、また調整を行い、希望園を把握してまいりたいと考えております。
    6番目の自主防災組織についての内訳と今後の課題につきましては、甲賀市におきましては、組織数では147で組織率は73.9%、また、湖南市におきましては、組織数は43で組織率は100%となっております。
    今後の課題につきましては、地域における高齢化や人口の減少に伴い災害時に行動できる人員の減少が懸念されることから、災害時に機能できるかを検証することによって今後の対応をしていかなければならないと考えるところでございます。
    7番目の組織計画における増員要件についてでありますが、平成28年度までの間に、水口消防署、湖南中央消防署および石部分署の増員につきましては、消防力を考える上においての要素として、人口、防火対象物の数や内容および危険物施設数等を勘案したものとしており、また、日常的かつ局所的な災害や事故への対応を優先し、災害現場での初動体制の充実と安全管理の徹底を図るために増員を図るものでございます。
    8番目の増員計画における目標人員の根拠についてでありますが、消防力の基準に関しましては、国の定める基準を目標とする中におきまして、地域の実情に即した適切な整備が求められているところでございます。このような中におきまして、平成28年度までの消防力の考え方といたしましては、災害現場での初動体制の充実と安全管理の徹底を図るために必要とする人員といたしております。
    9番目の車両整備で、タンク車、はしご車の数値の違いについてでありますが、消防車両更新変更につきましては、当初は車両の更新に限定して計画に示しておりましたが、平成26年度にオーバーホールの期限を迎える、はしご付消防ポンプ自動車は多くの事業費を必要といたしますことから、財政計画上におきましても整備計画に示すことが適切であると判断をし、点検年である平成26年度に上げたものでございます。また、これによって当初に示しておりました水槽付消防ポンプ自動車の更新年を変更したものでございます。
    10番目の更新計画におきます水槽付消防ポンプ自動車の事業費の違いについてでありますが、水槽付消防ポンプ自動車の更新につきましては、平成22年度に水口消防署配備の車両および今年度に湖南中央消防署配備の車両について更新を行ったところであり、これらの実績と旧車両からの資機材の移設等を考慮し、整備計画上の事業費として精査したものでございます。
    11番目の通信指令関係更新等全体計画の予算と財源内訳についてでありますが、通信指令関係に係る整備につきましては、デジタル化に向けての整備ならびに指令台本体の更新整備を図るものでございます。この中でデジタル化に関しての予算につきましては、平成24年度の伝搬調査、基本設計に700万円を予算計上し、今年度事業額は入札後499万8千円で契約をいたしております。また、25年度の実施設計には1,000万円、平成26年度の設置工事に4億700万円を見込み、財源内訳につきましては、実施設計および設置工事は、防災対策事業債90%および一般財源10%としており、伝搬調査、基本設計につきましては一般財源を充てることといたしております。
    次に、指令台の整備に関しての予算につきましては、平成26年度の車両動態管理装置に6,800万円、27年度の基本、実施設計に800万円および28年度の設置工事に3億8,900万円を見込み、財源内訳につきましては、車両動態管理装置および設置工事は、防災対策事業債75%および一般財源25%としており、基本、実施設計につきましては一般財源を充てることといたしております。
    次に、12番目の整備計画の今後の見直しについてでありますが、今後の見直しにつきましては、議会ならびに市民の皆さんからの意見を踏まえ、必要に応じ見直しを図ってまいりたいと考えます。
    13番目の市民の声の反映につきましては、本議会後においても改訂版として主管課および各消防署に備えつけ閲覧に供するとともに、当組合ホームページに掲載し、市民の皆さんの御意見をお聞きする設定をさせていただく予定でございます。
    以上、答弁とさせていただきます。
  • 議長(服部治男)
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    あれの違いを。タンク車、はしご車の数値。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    まず、改訂版としてお示しをさせていただきました距離、あるいは稼働時間の違いでありますけども、これは平成24年10月1日現在の記録として表示をさせていただいております。また一部、信楽消防署のタンク車の稼働時間が減少しているという御指摘でございました。
    実は、このタンク車、今、確認しましたところ、修理に出しまして、そのときに時間のメーターが戻った旨を聞いております。したがいまして、この件につきましては調べさせていただきたいと思います。
    以上でございます。
  • 2番(安井直明)
    湖南中央は。
  • 消防長(井原政美)
    タンク車に係りますはしご車もそうですけども、金額の変更でございますが、これは先ほどと重なる部分がございます。それぞれ配備する車両の移設できるものは移設をするという考えのもとで精査をして金額の設定をいたしております。
  • 2番(安井直明)
    聞いているのは、湖南中央消防署の稼働時間や。稼働時間は一緒やろ。
  • 消防長(井原政美)
    いや、上がっています。
  • 2番(安井直明)
    上がっているの。
  • 消防長(井原政美)
    ええ。
  • 2番(安井直明)
    そうですか。
  • 消防長(井原政美)
    以前2,465時間が、示させていただいたのは3,327時間で、稼働時間は上がっております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    安井議員。
  • 2番(安井直明)
    一番最後のやつからいきましょうか。私、これ24年1月ですやろ。消防長、24年1月。湖南中央消防車は3,327という数字が上がっているんですが、稼働時間。今回も3,327で、距離は1,000キロ伸びてますわね。おかしいと思わん。僕のが違うてるの、これ。
  • 消防長(井原政美)
    稼働時間と距離数の違い、割合の違いでありましょうか。距離数は車両の走った時間で、その場で車が動かなくても訓練を重ねていきますと稼働時間は当然と上がってまいります。
  • 2番(安井直明)
    そのとおりです。稼働時間が一緒で距離だけが伸びるというのはおかしいでしょう。
  • 消防長(井原政美)
    稼働時間は伸びております。
  • 2番(安井直明)
    議長、ちょっとそこの席へ行ってよろしいか。
  • 議長(服部治男)
    どうぞ、許可します。

(記載数値の確認)

  • 2番(安井直明)
    これ一般質問も予算もそうですけれど、ぜひ質問と答弁を分けていただきたいということを前から申しております。御検討をぜひ、議長、1回検討してくださいな。
  • 議長(服部治男)
    はい、また必要とあれば。
  • 2番(安井直明)
    何回でも言っているわけですから、ぜひお願いしたいと思います。
    その上でですが、最後の時間については、また答弁きちっとしていただきたいと思いますが、まず消防力の基準をどうするかという点で言えば、私、国の基準はやっぱり国の基準としてね、もちろん尊重するということはおっしゃっているんですよ。しかし、この基準を外して計画を出すと、市民の皆さんにも、今後、努力しんならんのか、甲賀市はもう既に十分な努力がなされているのかという判断の中で、もっと消防に国の基準から言うたら金かけてもええやないかという方がおられれば、これが多くの有権者の、甲賀市も湖南市もそうですけれども、やっぱり一つの羅針盤として、それは置くべきやと思うんです。その計画を置いて現状はこうなんですと、その中にはもちろん財政力もあるでしょう、当然のことね。
    先ほど言いました車両の更新もですけれども、この組合の車両更新は決して高い、より更新を有利にしていこうといいますか、そういうものではない。言ってみれば、基準は非常に低いというふうに私は捉えているんです。だから、落としたのではないのかと。だから、余りにも悪いから、古い車をたくさん走らすという意味でですよ、そこら辺について、私はこれは絶対落とすべきでなく、むしろそういう国の定める消防力基準からすれば、まだまだ足りない部分があるんです、表を見てわかると。なおかつね、財政の中でやむを得ないというふうに考えておりますというのは、それはわかるで。その点を削除した理由を計画の策定の段階で資料として見たいなと、資料として見たもんを初めに載せて、2回目から落とすって、そんなばかなことは私はないと思うんですよ。もっと政治的な色彩を踏まえた上での削除だと思うんですが、その点どうですか。
    それと、原子力については先ほども評価しましたけれども、整備の基本目標に入っておりません。また、原子力発電所の事故についても、想定する災害に入っていないんですね。そんなことはあってはならないから、私どもは原発ゼロと言っておりますが、一方でテロを入れて、この原子力発電所、福井から80キロ圏内にあるこの地域で、やっぱりそれも入れるべきではないかと私は思うんです。北朝鮮云々という前段の文書は、もちろん入っている、後段も入っていると思うんですが、それを入れるのであれば、当然のこととして、それを入れるなということを言っているのではないですよ。しかし、そこも当然入れるべきだと思うんですが、想定する災害に入っていないという点は、ちょっとどうかと思うんです。
    それと、幼少年消防クラブについては、これ甲賀市では25園あるんですね。公立が。保育園は20、幼稚園は五つ。湖南市は、公立が八つと幼稚園は三つ、私立は別ですが。ですから、もっとここは公立園で、ぜひこの消防の大切さを教えるという部分でも積極的にやっていくことは出来ないのかどうか。もちろん職員の皆さんの勤務条件にも関わりますので、それ以上言いませんが、どうなのかという点です。
    さらに、指揮車についてゼロから3人とか、4人乗車の消防ポンプ車、先ほども言いましたが、こういうふうに増やそうとしておられることは評価するものです。ただ、その根拠をですね、やっぱり明確にしておくべきだというふうに思いますが、どうでしょうか。
  • 議長(服部治男)
    もう時間がございませんよ。
  • 2番(安井直明)
    はい。それならもう終わります。
  • 議長(服部治男)
    安井議員の答弁願います。
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    テロ災害に係る整備計画への導入でありますけども、おっしゃったとおり、原子力発電所も、甲賀市で80キロ、湖南市で70キロ、しかし50キロの圏内ではないけれども、気象等の変化によって影響があるということで入れさせていただいております。これは、市の防災計画に倣ってということでございますし、テロ災害につきましても、整備検討委員会の中において、また議題として上げさせていただきたいと思います。
    また、幼少年消防クラブに関してでございますけども、公立園全園、全てが希望されているかということをこれから把握をしてまいりたいと思いますが、指導体制、消防職員が指導に行くわけでございますけれども、行事が全て、ほとんど同時期に重なる場合もございますので、その辺の状況を十分検討しながら、公立園の把握に努めてまいりたいと考えます。
    資料の削除の件でございますけども、これはあくまでも議会等でいただきました意見を参考に検討委員会で検討をさせていただいた結果でございます。
  • 議長(服部治男)
    はい。
  • 消防次長(杉本龍弥)
    はしご車の稼働時間についてでございますけども、確かに4月1日と10月1日との稼働時間については同じでございます。もう一度調査をさせていただいて、訂正させていただきたいと思います。誠に申し訳ありません。
  • 議長(服部治男)
    もう1問いける。安井議員。
  • 2番(安井直明)
    私、やっぱり数値は少なくともね、当初から改訂するわけですから、何がどこでどう違って、どうなのかというのは最低限ちゃんとチェックをかけるべきだと思うんですよ。だから、そういう点では、ここの表の数値について、非常に細かいことを言うなということかも分かりませんけれども、大事なことだと思いますので、ぜひ慎重に扱っていただきたいということを申し添えておきます。
    それと、NBCについてですが、これも数値は先ほど国の基準のも、装備についても増やしたということでおっしゃっていただきましたが、この陽圧式化学防護服については、8から5に減っていますね、これ。これについて、もう廃棄されたのかどういうことなのか、これについては、他のは増えていますので先ほどの説明で理解しましたが、この点についてはどうでしょうか。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    ただいまの件につきましては、平成14年度に救助工作車を導入したときに備えつけたもので、耐用年数10年ということで、25年度の予算で、その分を補填をさせていただくということで計上させていただいております。その分の一時的に減少ということで数字となっております。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    これをもって安井直明議員の一般質問を終わります。
    続きまして、7番、立入善治議員の発言を許可いたします。
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    それでは、一般質問を行います。
    行政組合の消防職員の配置問題について質問したいと思います。
    その前にですね、今、安井議員が、いわゆる整備計画の改訂版を中心に質問されましたけども、申し訳ないんですが、改訂版をですね、湖南市の議員、ここにいる5人にお配りいただいたかどうかというのは、ちょっと私は見てないんです。いただく資料については全部チェックをしているんですけども、前回のときにお配りされてないと思います。これをぜひ確認していただきたい、私だけでしたらあれですけど、今、確認しましたら、ちょっとその辺は非常に不明瞭な部分がございます。ぜひ確認願いたいと思います。
    ですから、したがって私の質問は、いわゆる24年1月に出されました整備計画を中心にして質問したいと思います。
    国の定めるですね、消防職員の算定根拠、これについては消防力の基準に基づいて必要な施設および人員について定めているわけですが、現在の消防署員の人員配置について言いますと、この国の基準から見てもですね、24年度の人員について見ますと372人に対して186人、50%、このようになっています。それから、2009年で言いますと52.5%ですね、このようになっているわけなんです。
    甲賀広域行政組合の定員条例、定数条例ですね、これは合併されました平成16年にですね、この条例の中で204名にするということが明記されています。この関係ですね、この整備計画で言いますと、平成28年までの計画の中でも職員数については193名、このようになっています。この条例との関係でどのようにお考えになっているのか、お聞きしたいと思うんです。
    そして、先ほどの質疑でも質問いたしましたけども、救助工作車についてですね、これは国の基準で言いますと4台です。御答弁いただきましたように、現在1台ということで、しかも湖南中央消防署には配属されてないわけなんですね。今、この甲賀広域行政組合の管内で、例えば新名神に対する出動で、この工作車が行けば、もちろんこの地域全体では工作車がないような状態になるわけですね。これに対して、先ほどの答弁で、この計画については今後議論をし検討をしていくという御答弁をいただきました。
    しかし、この整備計画で言いますと、この工作車についての配備については一言も書いてないんですね。どうされるのか、答弁について、もう一度、そこを明らかにしていただきたいと思うんです。
    この問題の次なんですが、一つは、もちろん消防ですから、出火時において消火作業に携わっていただき消火業務についていただくわけなんですけども、消火業務の中でも非常に大事な予防についてですね、予防係の役割、これについて全く、いわゆる予防係として、兼務でなくって予防係として配置されている人員がほとんどいないんですよね。湖南中央消防署には誰もおりません。ですから、いわゆる出火させない、火事を起こさない、そういう意味では、日々のですね、あるいは小学校や、もちろん保育園やら中学校、いろんな施設、これに対して、きちっと管内の団体、いろんなところの施設に対してもきちっと予防を喚起していく、そういう職員の配置がされていない。このことについて、どのように思われているのか、御回答をいただきたいと思うんです。
    次に、新名神の問題ですが、先ほどの質疑でも、この支弁金の問題で質問させていただきました。これは、御答弁の中で、5年間についてはですね、いわゆる設備の整備ということで金額が膨れ上がっているということをお聞きしました。確か、これは例えばインターチェンジから何キロ圏内の整備とか、いろいろあったと思うんです。これについては、この5年間の中で、この支弁金についてどのように運用されて、どこの施設を改善改修されたのか、お聞きしたいと思うんです。
    今後についてですね、いわゆる1,000万円という予算が計上されているんですけども、1回救急車が出たら幾ら、こういうことがきちんとわかるのかどうかと、1回消防車両が出れば幾らになる、わかるのか、この辺について、わかる範囲でお聞かせ願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    立入議員の質問に対し答弁を求めます。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    ただいまの立入議員の一般質問にお答えをいたします。
    まず、大きく1番目の甲賀広域行政組合の消防職員配置についてであります。
    国の基準に対しての職員の現状でありますが、消防車両の基準台数に対する割合は、353人に対し185人で、充足率52.4%であり、現有消防車両に対する割合は、308人に対し185名で、充足率は60.3%となっております。
    また、救助工作車の現状についてでありますが、国の定める基準では、救助隊の配置数は消防署の数とされており、当消防本部においては4隊となりますが、救助資機材を積載する車両として救助工作車を1台備えることにより、他の車両にあっても資機材を積載した消防ポンプ自動車をもって代えることができるとされており、このことから、当消防本部においては、水口消防署に救助工作車、湖南中央消防署には救助車を配備し、他の消防署におきましては救助資機材を積載した消防ポンプ自動車で救助事案の対応を行っているところでございます。
    2番目の第1次出動、第2次出動による配置転換での消防職員の不足についてでありますが、管内における災害対応につきましては、消防本部の定める活動規程に基づく運用により必要とされる人員、車両および装備とも、各所属間の配置転換および非番職員の招集等による連携と総合力をもって対応しており、現在における日常的災害に対しましては問題はないものと考えます。
    3番目の消防職員における今後の取り組みについてでありますが、職員数におきましては、消防力整備基本計画に基づき、平成28年度における職員数193名を目標に体制の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
    4番目の消防力整備検討委員会への現場の声の反映についてでありますが、検討委員会での審議の前に各所属においての意見を集約し、現場の声を反映するよう努めているところでございます。
    5番目の予防係の配置についてでありますが、予防要員につきましては、消防本部予防課に、危険物指導係と予防係として6名および各署に予防係として31名を配属し対応をしているところでございます。
    次に、大きく2番目の新名神高速道路での消防出動についてであります。
    新名神高速道路におきますところの協定についてでありますが、甲賀広域行政組合、湖南広域行政組合および大津市において消防応援協定、甲賀広域行政組合および亀山市において消防相互応援協定を締結しており、また、当消防本部、滋賀県防災危機管理局および中日本高速道路株式会社において、土山サービスエリア内のヘリコプターの離着陸の使用に関しての確認書を交わしているところでございます。
    2番目の道路公団からの救急業務に係る支弁金の金額の取り扱いについてでありますが、新名神高速道路に係る支弁金につきましては、昭和55年12月の消防庁の通知による高速自動車国道における救急業務に関する覚書の締結について、これに基づき算出された額が支弁されているところでございます。
    また、当該供用開始年度から6年度目以降につきましての支弁金の額につきましては、人口規模別、インターチェンジ所在数および救急出動率により算出されるものでございます。
    以上、答弁とさせていただきます。
  • 議長(服部治男)
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    ありがとうございます。
    一つはですね、今、御答弁をいただいたんですけども、条例との関係ですね、つまり行政組合は204名が妥当だということで定数条例を定めているわけですが、これが今の管理者の御回答によりますと、28年で193名まで努力しますということなんですが、私、湖南中央消防署の署長、あるいは、いろんな方から聞き取り調査とかいろいろさせていただいたんですが、その中で言われていますのは、もちろん国の基準は基準としてあるわけですが、最低限この条例の204名、この人員を確保していただくことが、今、非常に大事やし、そういう人員配置がなされれば、もっと職員にとって、消防署員にとってゆとりがあるし、例えば先ほど言いました予防についてもですね、もっと多岐にわたる活動ができるということもお聞きしました。
    ですから、こういう点ではね、やはりここの条例との関係でもっと明確にして、204名に対する計画を持つべきだと思うんです。ここをひとつ、もう一度御答弁を願いたいのと、それとですね、新名神高速道路の支弁金の問題について、先ほどちょっと御回答がなかったんですが、いわゆる5年以内については設備、あるいは整備計画の中で4,000万円、5,000万円というお金が支弁金として支払われているということなんですが、これはどの地域で、どういうふうに活用されて、この支弁金に対して整備を図られたのか、この2点について、もう一度御答弁願いたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、再質問にお答えをいたしたいと思います。
    当然ながら、議員御指摘のとおり、私どもの条例では204名と定めておりますが、それが現在180有余名の中で取り組みをさせていただき、徐々に両市の財政状況とにらみ合わせて今日までやってまいりました。ゆえに、人員を増やすについては、それに付随する施設整備等も必要でございますので、その方向で検討をさせている最中でございます。
    また、高速道路におきますところの支弁金につきましては、先ほど申し上げましたように、この分に対しましては、あくまでも道路公団が定めたものでございます。その後、民営化になりました中で、インターチェンジ、あるいは出動回数等を定めておられましたが、こちらからなんぼくれというようなことは一切許されないことでございます。ゆえに、これに関しましては出動回数率に応じた、また実働回数に応じた額で支弁されているから支弁金という意味だと私は理解をいたしております。
    以上であります。
  • 議長(服部治男)
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    今の御回答は、それはよくわかるんです。でなくて、この新名神が開通したのは2008年2月23日ですね。それ以降、それから発生しているわけですから、その使い道ですか、どこの設備をそのお金で整備されたのかを聞きたいんです。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    支弁金に関しましてですけども、供用開始のときに土山分署が建設をされました。そして、救急隊1隊を増設し職員を増員したわけでございますけれども、その後の支弁金の受け皿は組合が受け皿となっております。組合に歳入として入るという性質のものでございます。ですから、その都度、その支弁金を何に使うといったものでもないわけでございます。組合が受け皿として収入として受けているということでございます。庁舎、あるいは救急車を整備するためには使ってはいない、あくまでも組合の歳入として受けているということでございます。
  • 議長(服部治男)
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    そうすれば、先ほど質疑で私質問したときに、いわゆる整備のための費用として4,000万円、23年度の決算では4,400万円の決算をされていますよね。これについては、どういうふうに、何に使われたのかというのが、いわゆる全部行政組合に入っているから、どこにこうこうと使ったということではないということですね。じゃ、先ほどの答弁は、いわゆる設備に対して支弁されているというのは間違いですよね。先ほど言われましたように、高速道路のインターチェンジから何キロ圏内にその施設がなければ対応出来ないから支弁金として4,000万円なり、5年以内に整備していただくということで多額の金が支弁されているわけですね。それに使われていない、いわゆる全部プールでされたということでいいですか。
  • 議長(服部治男)
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    この支弁金の意味は、幾つかの意味にとられるかと思いますが、議員御指摘のように、当然ながら高速道路に付随するものとして、いわゆる受益側については、その沿線後方支援を含めた中での救急対策として使われるものというふうに私どもは理解をいたしておりましたが、当然ながら、両市につきましては甲賀広域行政組合の中での一般的な救急資機材、そしてまた一般財源として受け入れをさせていただいておりますので、高速道路に係りますところの部分で幾らというふうな明細区域は区分けをしておりませんので、御理解を賜りたいと思います。
  • 議長(服部治男)
    立入議員。
  • 7番(立入善治)
    分かりました。それではですね、この支弁金については発生して以後ですね、全てこの行政組合に入っているわけですね、それは間違いないですね。はい、分かりました。
    以上で終わります。
  • 議長(服部治男)
    これをもって立入議員の一般質問を終了いたします。
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    先ほどの支弁金の受け皿でありますけども、組合と申し上げましたけども、消防費としての歳入ということでございます。
  • 議長(服部治男)
    それでは、本日の会議時間は議事の都合により、これを延長いたします。
  • 議長(服部治男)
    引き続きまして、3番、葛原章年議員の発言を許可いたします。
    葛原議員。
  • 3番(葛原章年)
    それでは、3番、葛原でございます。会議を延長していただきましたけれども、なるべく早いこと終わるようにします。
    今回は、二つにつきまして質問させていただきます。
    これ全体につながるのは、先ほどから議論が出ております第1次消防力整備計画の改訂版につながっておりますけれども、大きく1点、消防力整備計画についてお聞きします。それと、第2点におきましては、同じく消防職員の教育研修および育成についてということでお聞きします。
    昨年の3月議会から、それぞれ各議員の活発な議論を得まして、改訂版が12月に提示されました。湖南市の議員さんには配られていないということなんですけども、確認のほうをよろしくお願いします。整備検討委員会の委員さんに対しては、その間、非常に御苦労をいただいたことを、ここに改めて敬意を表します。
    そこでですけども、新たに原子力災害が追加されました。ページにおきまして、既に我が甲賀市におきましては、甲賀市地域防災計画の原子力災害対策編が策定されております。そしてまた、整備計画の中では構成両市との計画の整合性を図るために必要に応じて見直しをしていく、この原子力災害対策について見直しをしていくとされております。そこで、どのような具体的な見直しをされようとされるのか、そしてまた、同時に既に策定されております地震災害の警備計画と同様な原子力災害警備計画等を策定されるのか、そしてまた、その他の風水害等の大規模災害の場合は、どのような警備計画が策定されるのかお聞きします。
    そして、特に、今、言いました大規模災害について今後の対応でございますけれども、既に両市も含め、市民の安心安全を守るためにいろんな施策をされています。過日の新聞にでも、南海トラフ被害が最大限220兆円、マグニチュード9クラスの地震が起こり得ると。そしてまた、滋賀県内部におきましても最大限1.6兆円の被害、そしてまた断水人口が82%に当たる110万人、避難者数が16万人、そしてまた停電につきましては県内の最悪89%、83万軒が停電するというような大規模災害も想定される中でございます。
    そこで、お聞きします。
    今の第1次改訂版におきまして、それぞれ大規模災害に対する充実強化する項目が加わりました。
    まず一つ、災害対応体制としての確立として大規模災害時の初期対応策で、人員、施設、車両装備、そしてまた資機材等の確保について検討と効果的な初動体制を図るとありますけれども、その具体的な方策をお示し願いたい。
    そしてまた2番目に、情報管理体制の確立といたしまして、多様な通信手段の確保とございます。具体的な通信手段の確保整備とはどうでしょうか。
    続いて3番目、これはいつも議論が出ますけれども、先ほども湖南市では100%の自主防災組織、甲賀市では73.9%の自主防災組織率ですけども、消防団、そしてまた自主防災組織と、この甲賀消防との情報共有および連携についてお聞きします。消防団、自主防災組織等の活動方針とも検討すると、この整備計画にございますけども、本年、平成25年度に具体的な方策の策定計画はあるのでしょうか、お聞きします。
    続いて4番目、職員の安全管理の項がございます。その中に、地震災害などの広範囲に及ぶ災害について、各種研修に加え訓練の実施等による隊員の安全対策の強化に取り組むとございます。このことについて、具体的な方策をお示しください。
    続いて、そのような大規模災害のとき、非常に活動が長期化が予想されます。長期化活動への対策として、水、食料、非常電源等の備えが必要とされております。その再点検も行うとありますけれども、それについて現在備蓄されている品目等について、先ほど一部本年度予算について出ましたけども、再度お願いいたします。
    そしてまた、地域の総合防災力の強化といたしまして、先ほども申しました初動時における消防団や地域の自主防災組織等の役割は大きいとされております。その地域、自主防災組織、そしてまた学校および企業との連携が必要とされておりますけども、具体的な方策、そしてまた、この平成25年度はどのような事業計画があるのか、お聞きしたいと思います。
    そして、大きな項目の2番目でございます。消防職員の教育研修および育成についてということでございます。
    本甲賀消防、昭和48年に広域の消防組合として発足いたしまして、当時の構成市のそれぞれの厳しい財政状況の中、それぞれの構成市の努力によりまして、庁舎の改修、そしてまた消防資機材の整備等が遂次進んでおります。これによりまして、現在、両市の住民の生活の安心安全が守られております。そして、さらには発足以来、多くの消防職員の皆さんの消防業務に対する献身的な業務遂行に対しまして、この際、大いに感謝をいたします。
    そこで、今後の方針も含めまして、消防職員の資質向上のための職員研修の現状と今後の職員育成について質問いたします。これも第1次改訂版の中に含まれております。
    まず1番目でございます。平成25年度、新年度に予定されております消防力整備基本計画にある部外研修の受講者数、そしてまた資格研修等が書いておりますけれども、その資格研修等の実態についてお伺いいたします。
    続いて2番目に、学校研修も挙がっております。各種学校研修についての受講者数が、その計画では平成28年度まで毎年変化していない。いわゆる、本来ならどんどん研修者も増えてしかるべきなのに、平成28年度まで同じ数字です。その理由については、私が考えるに財政的な部分で大変なのかなと思っておりますけども、特に消防大学校への入校につきましては、毎年2名となっております。また、その理由についてお聞かせ願いたいと思います。消防職員の資質向上のためには、少しでも多くの研修者を出すのが必要と考えるが、それが出来づらいということならば、理由についてお示し願いたい。
    そして、3番目でございます。先ほど言いました消防大学校の研修を終えられました現在の職員者数は何名でしょうか。毎年2名掛ける掛け算であるとは思うんですけども、消防大学校研修を終えた全職員の中の、今、何%が終えられているのか。特に、その上で現在の所属各課長さんを含む幹部職員は何%大学校の研修を終えて、今、その立場におられるのか、お聞きしたいと思います。
    続いて、4番目でございます。
    そのような研修成果を含めまして、この甲賀消防40年の歴史、その間にいろいろな技術、技能、そしてまた経験を含み先輩方から引き継ぎがあったと思います。また、その後継者育成の手段として、どのようなことを生かされようとしているのか。特に、昨年度出されました行財政の改革の基本方針の中にも、消防編で、一部抜粋ですけども、職員がこれまで培ってきた技術や経験を後進に引き継いでいく指導に努めることによって、限られた人員の中で甲賀、湖南両市民の皆さん方の生命財産を守る、なお一層消防行政の向上に取り組んでまいるという形で、大いにこの指導について語っておられます。今後の後継者育成、そしてまた技術継承についてどのように考えておられるのか。
    以上のようなことから、先ほどからずっと申しております消防力の整備計画、そしてまた組織の改変も大変重要なことでございます。また、それ以上に、やっぱりその組織なり、そして装備を運営いたします、業務をいたします職員の育成、これはまた大きな問題、大事な重要点だと思っています。このことにつきまして、今後の職員育成に全力を注がれるべきとも考えておりますが、それについての御所見を問いたいと思っています。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    葛原議員の質問につきまして答弁を願います。
    管理者。
  • 管理者(中嶋武嗣)
    それでは、ただいまの葛原議員の一般質問にお答えをいたしたいと思います。
    まず、大きく1番目の消防力整備基本計画第1次改訂版についてであります。
    1番目の整備計画の見直しと原子力災害整備計画およびその他の風水害等の対応についてでありますが、甲賀市および湖南市における地域防災計画との整合性を図る中におきまして、必要に応じて消防力整備計画の改正をしてまいりたいと考えております。
    また、原子力災害警備計画および風水害警備計画につきましては、関連計画との調整を行い、早い段階において施行することとしているところでございます。
    2番目の大規模災害に対する今後の対応についてでありますが、まずは災害対応体制の確立に関しての人員、施設、車両整備、資機材等に係る確保の検討と効果的な初動体制の具体的な方策につきましては、さきに提示させていただいております甲賀広域行政組合消防本部地震警備計画において定めております消防職員動員配置編成計画、消防隊運用計画、資機材運用計画、通信施設および機器等の応急復旧計画等に基づき災害対応を図ることといたしております。
    次に、情報管理体制の確立での多様な通信手段の確保に係る具体的な整備計画についてでありますが、大規模災害時におきましては、被害状況の即時把握や各種防災情報伝達など、国、地方公共団体および住民等の間におきますところの情報の共有が大切であります。このことからも、改めてそのための通信手段として有効と考えられるものには、防災行政無線、消防救急無線および衛星通信等の活用が考えられますが、消防救急無線につきましては、高度化と広域通信を図るべく整備計画に基づいたデジタル化への整備を図っているところでございます。
    衛星通信につきましては、東日本大震災におきましても効果があった旨の報告がなされているところでもあり、現在、当消防本部および各署に計8台を配備いたしております。
    また、インターネット通信といたしましては、情報端末装置を、現在、当消防本部および各署に合わせて11台を配備し、情報の共有と活動の円滑化を図ることといたしております。
    なお、今後の計画といたしましては、指令台更新に合わせメール交信機能を取り入れる等、更なる情報管理体制の充実を図ってまいりたいと考えるところでございます。
    次に、消防団、自主防災組織との情報共有および連携に関し、平成25年度における具体的な方策の策定計画につきましては、大規模災害発生時は被害の範囲が広大であることからも、情報の収集をはじめ避難誘導活動や災害対応等におきまして関係機関との連携は不可欠であります。
    このことから、平成25年度におきましては、関係機関との検討を重ね、活動に係る具体的役割分担や情報連絡手段等についての計画策定に向け取り組んでまいりたいと考えております。
    次に、安全管理の項での隊員の安全対策の強化についてでありますが、消防活動時におきます安全管理マニュアルおよび訓練活動時におきます安全管理マニュアルの徹底を図っております。
    また、一方では、現場活動の経験によって若年職員では安全管理に対する技術や能力に差が認められることもあり、各教育課程への派遣に加え、火災の疑似体験可能な訓練施設を利用した訓練の実施等を積極的に行うことで補完をし、安全管理の徹底を図ってまいりたいと考えております。
    次に、長期化活動への対策に関しまして備蓄されている品目についてでありますが、現在備蓄している水は180リットルで、また、食品の内容につきましては、乾パン、五目御飯、ドライカレー、しそわかめ、海老ピラフ、パンの缶詰、クラッカーおよび水もどり餅の8品目で、合わせて3,380食分であります。
    そして、非常電源につきましては、消防本部、各消防署、各分署には無停電電源装置および発動発電機を設置いたしております。
    次に、地域の自主防災組織、学校および企業との連携に係る具体的な方策と平成25年度の事業計画についてでありますが、新年度より県内の公立の小、中学校および高等学校について、大規模災害時への対応力を養うことを狙いとした学校防災教育が推進されているところであり、教育機関との連携のもとに防災指導を進めてまいりたいと考えております。
    また、消防団および自主防災組織との関係につきましては、関係者の防災に対する関心の高まりとともに、訓練、防災講話および訓練指導の機会も増してきており、新年度からは、これら各種活動の検証を行い、実際の現場に即した活動を効果的に行えるように取り組んでまいる所存でございます。
    次に、大きく2番目の消防職員の教育研修および育成についてであります。
    議員御指摘のように、当消防本部組合等に対しましても、設立後40年を経過し、場所等変わりましたが、現在、この場におきましてなくてはならない消防、一定その役割を果たしており、旧甲賀郡、現在の2市の市民の皆さん方から信頼され感謝をしていただいているところでございます。
    平成25年度に予定をされている消防力整備計画にある部外研修の受講者数と資格技能研修での資格取得等の実態についてでありますが、平成25年度に予定をいたしております部外研修におきましては、救急救命士関係につきましては、救急救命士養成課程および救急救命士薬剤投与追加講習に各1名、救急救命士就業前実習に2名、救急救命士気管挿管病院実習に2名、救急救命士生涯教育等に28名を予定しており、その他の資格技能研修として、緊急自動車安全運転研修に5名、市町村職員研修、核燃料基礎研修、原子力基礎研修、特殊ガス保安講習および潜水技術研修等に27名の派遣を予定いたしております。
    次に、資格取得に関する実態についてでありますが、それぞれの取得者につきましては、救急救命士が34名、潜水士9名、2級小型船舶操縦士9名、クレーン技能資格者54名、玉掛け技能資格者54名、アーク溶接資格者46名、酸素欠乏作業主任者61名、特定化学作業主任者7名、特別管理産業廃棄物管理責任者15名および高圧ガス保安講習等の修了者が63名となっております。
    次に、学校研修の実態についてお答えをいたします。
    学校研修につきましては、勤務体制の確保を考慮した中において考えていかなければならないところもあり、教育内容につきましては、長期に及ぶものや同じ所属からの派遣もあることから、具体的な職員数につきましては年度ごとに検討する部分が多くございます。
    また、消防大学校につきましては、希望する教育に対し全国的な入校枠の関係から調整が行われた後に許可されるところであり、要望どおりに入校出来ない状況でございます。このことから、平成28年度までの研修計画につきましては、整備計画に掲げる職員数を最低要望数として取り組んでまいりたいと考えております。
    次に、消防大学校研修を終えた職員数と現在の所属各課長を含む幹部職員の研修率についてでありますが、現在、消防大学校の研修を修了している職員は、消防吏員184名中20名で、全職員に占める割合は10.8%となります。また、所属長を含む管理職における修了者は13名で、全管理職に占める割合は33.3%となっております。
    次に、研修成果を含め甲賀消防40年の歴史とその間に培われた技術技能の集約とその引き継ぎおよび後継者育成の手段についてでありますが、まず、技術技能の集約と引き継ぎにつきましては、当消防本部におきましては、今日の消防が対応する災害の多様化、また複雑化する中におきまして、多くの災害経験により培われた消防業務の知識や技術が失われ、消防各般における活動能力が低下することは絶対に避けなければならないという考えのもとに、現場の知恵の伝承および若年職員の技術向上に対応しているところでございます。
    このことから、長年にわたる災害現場経験を通しての現場での技術を伝承し、危険を察知する能力を高めるために、経験豊富な職員の指導による訓練や研修会による全体的な技術の向上とともに、今後も組織としての強固なチームワークの育成を継続させてまいります。
    また、後継者の育成につきましては、人事制度と研修制度を総合的に捉えることが重要であります。人事考課の適正運用に加え、警防、救急、予防および救助等の各業務それぞれの専門性を高める必要があることから、職場研修、職場外研修および職員が自発的に取り組む自己啓発を積極的に推し進め、消防知識や技術を確実に次世代に継承するために取り組んでまいりたいと考えております。
    次に、消防職員の資質の向上と職員の育成に関しての所見についてでありますが、昭和48年の広域消防発足から40年が経過をいたしますが、社会では技術革新や少子高齢化が進み、消防行政を取り巻く環境が大きく変化してまいっております。
    当消防本部におきましても、今後5年間に20名近い職員が定年退職し急激な世代交代が起こることからも、職員の資質の向上と育成は重要な課題であります。このために、職員の年齢構成、職員の意識および学歴の変化等をもとに、消防組織特有の階級制度、消防部隊活動、勤務形態の特性を踏まえつつ人材育成を図ることが急務であると考えております。
    消防の業務は、警防、救急、さらには予防等、全ての分野におきまして日々多様化し専門化しつつあることからも、これらに応えるためにも、職務上必要な技能を持つ人材を重点的に育成してまいります。
    また、人材を育成する体制といたしましては、学校研修等の充実に加え、職員一人一人の努力や成果を客観的、多面的に評価する勤務評定の実施をもって高い使命感を持つ職員を育成し、組織力の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。
    以上、答弁とさせていただきます。
  • 議長(服部治男)
    葛原議員。
  • 3番(葛原章年)
    多岐にわたりまして御答弁いただきました。
    順番はあれですけども、最後の部分、これからの若年職員、そしてまた長いこの歴史で培われた経験、技術を伝承していくという中で、さまざまな方策を考えていただくということで、大変心強く思います。
    参考までに、また新聞ですけども、3月8日付の新聞に、これも皆さん御存じかと思いますが、福島県の去る3.11の災害のとき、福島県警の警察官、爆発直後に住民の救出や避難誘導に当たった警察官125名のアンケートが出ました。その中で、警察官の4割が、その時点、任務放棄を考えたと。ああもう怖い、死ぬかもしれんと任務放棄を実際考えましたと。そしてまた、その中、任務放棄を考えたけども誰一人任務放棄をしなかったと。その原因はなぜかといったときに、やはり92%の警察官が、仲間との連帯感があった。そしてまた、その使命感や誇りに燃えたという答えをしております。
    当然、大規模災害のとき、自分の家族、また地域を顧みず職に殉ずるというか遂行する部分に、やはりその部分につきましては、その組織の中の連帯感、そしてまた使命感づくり、組織づくりが大変重要かと思っております。大学教授も、そのことを分析しております。日頃から良好だった職場の人間関係が、その連帯感や使命感を生む土壌になったと分析しているということでございます。
    このことにつきましても、質問いたしました学校研修、技術研修を含め、組織としての組織の中の風通しのよさ、そしてまた使命感の醸成等につきまして今後とも努力をいただきたい。
    そこで、再問でございますけども、先ほど答えていただきました原子力災害を含め既に地震の警備計画がございます。ここにあります。警備計画ですので順番に書かれております。でも私たちが見ても、まあ見る必要がないのかもしれませんけど、なかなか難しくて理解しがたい。そこで、この部分で発展しまして、大規模災害が起こったときに、当然この消防本部は警備本部、そしてまた、それぞれの地域の消防署単位で現場指揮本部という形になっております。さすれば、消防職員の参集についてでございます。
    ここに書いております消防職員の参集、すわ災害が起こった、これは地震であろうが何であろうが大規模災害が起こったとき、いわゆる非常呼集がかかります。その手段として、参集時には、徒歩もしくは自転車、もしくはバイクを使用して出てこいという参集計画であります。当然、公共交通機関、そしてまた自動車道路寸断等を予想されているんですけども、ここで具体的にお聞きしたいのは、このような計画にある参集訓練は、もう既にされたのか。
    例えば、信楽の職員さんが湖南市で勤務をされている。参集する当然手段がなければ地元で対応はするんですけども、そのシミュレーションをするためのいわゆる非常呼集、参集訓練を既にされたのか、されたのなら、どういう結果で、恐らくこういうことが考えられるというお答えをいただきたい。それが、第1点の再問でございます。
    それと、先ほども管理者から言っていただきましたように、原子力災害についても、両市の地域防災整備計画との整合性を図って、今、申しました地震災害等に含める実効性のある検討をするということですけども、具体的にどこが、どういう形でされようとされるのか、新年度、25年度中に原子力災害に対しても、既に甲賀市では、自慢ではございませんけども、このような形で去年12月に消防本部との連携を含めた地域防災計画が出来ております。さすれば、この両市の中でも順次出来た中、消防本部としての具体的な行動計画、部分は整合しているのは知っております。しかし、具体的に、今現在ある装備も含めて、こういう場合、放射能にこういう汚染されたときにはどうするか、そういうこともやはり検討をする必要があると。
    それと、もう1点は、風水害です。これも、最近よくある大雨、そしてまた台風のとき、当然警備なり救助はされますけれども、大規模災害に対する具体的な行動計画を、これ以降、地震以外でも具体的にされようとするのか、そのことについて再問としてお聞きします。
    以上、2点お願いします。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    まず、訓練の件に関してでありますけども、これまでに参集訓練は2回実施をしております。当然、近くの職員につきましては、徒歩、もしくは自転車、あるいはバイクによるということで限定をしております。また、そのほかに通報訓練、これは定期的に実施をしております。
    具体的な計画でございますけども、NBCのテロ災害等の特殊災害に係る行動活動基準と同活動要領、これに加えまして原子力の災害警備計画、風水害の警備計画、これもほぼ完成に近づいておりますので、近いうちに施行の方向で事務を今、進めている状況でございます。
    以上でございます。
  • 議長(服部治男)
    葛原議員。
  • 3番(葛原章年)
    大変心強く考えております。ただ、今、参集訓練はしました。2回しましたと。もうちょっと具体的に、いつされて、そしてまた実際どういう結果だったか。私が申し上げているのは、大規模災害、特に地震災害のときに、道路寸断を含めて予想されるシミュレーションをされているのか。何月何日、急に出て来いといったときに、そりゃいろんな方法で、皆、出てきますわな。それで何分かかった、どこどこ署は何分、どこどこ署は何名、そういう具体的な数字を把握されているのか、そこらをお聞きしたいと思います。
    以上です。
  • 議長(服部治男)
    消防長。
  • 消防長(井原政美)
    実施時期は、平成22年度、23年度、昨年はちょっと実施は出来ておりませんけども。ただ、具体的な数値は、ちょっと今資料を持ち合わせておりません。当然、そのときの時間も全て計っておりますけども、今現在、持ち合わせておりませんので。
  • 3番(葛原章年)
    結構です。
  • 議長(服部治男)
    これをもって、葛原議員の一般質問を終了いたします。
    以上で、一般質問を終わります。
  • 議長(服部治男)
    これをもって、本日の日程は全部終了いたしました。
    したがって、平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会を閉会いたします。

(閉会 午後5時11分)


平成25年甲賀広域行政組合議会第1回定例会(3月28日)会議録への別ルート

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