止血法
[2015年1月30日]
一般に体内の血液の20%が急速に失われると出血性ショックという重篤な状態になり、30%を失えば生命に危険を及ぼすといわれています。したがって、出血量が多いほど、止血手当を迅速に行う必要があります。
最初に出血部位を確認したら、ガーゼ、ハンカチやタオルなどを重ねて出血部位にあて、その上を圧迫して止血を試みてください。圧迫にもかかわらず、ガーゼが血液で濡れてくる理由としては、圧迫位置が出血部位から外れている、または圧迫する力が弱いなどが考えられます。直接圧迫止血法では出血部位を確実に押さえることが重要です。
止血の手当を行うときは、感染防止のため血液に直接触れないように、できるだけビニール製やゴム製の手袋またはビニール袋を使用します。
※出血を止めるために手足を細い紐や針金で縛ることは、神経や筋肉を損傷するおそれがあるので行いません。
ガーゼなどが血液で濡れてくるのは、出血部位と圧迫位置がずれているか、または圧迫する力が足りないためです。
※大量に出血している場合や、出血が止まらない場合はただちに119番通報してください。
止血法