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食品工場および業務用厨房施設における一酸化炭素中毒事故の防止について

[2014年7月24日]

経済産業省からの報告によると、近年、食品工場および業務用厨房施設において都市ガスおよび液化石油ガス(以下「ガス」という。)の消費設備による一酸化炭素(以下「CO」という。)中毒事故が発生しており、平成26年は6月末時点で、既に2件(死者0名、症者8名)発生しているほか、平成25年は4件(死者1名、症者6名)発生してる状況で、これらの事故原因は換気が不十分で、消費設備が不完全燃焼を起こし、COが発生したことが原因とされています。
食品工場および業務用厨房施設において、ひとたびCO中毒事故が発生した場合、従業員のみならず来店者をも巻き込む可能性があることから、換気、点検、手入れ、業務用換気警報器設置等が重要です。
このことを踏まえ、食品工場および業務用厨房施設の関係者におかれましては、下記事項の徹底をとおして、類似事故の発生を未然に防いでいただきますようお願いします。

  1. ガスの消費設備の使用中は必ず換気(給気および排気の両方)を行うこと。特に夏期、冬期等冷暖房機を使用する時期においても、屋内でガスの消費設備を使用する際には、必ず換気を行うこと。
    なお、現場において換気し忘れを防止するための工夫を実践すること。
  2. ガスの消費設備の使用者および管理者は、ガスの消費設備の使用開始時および使用終了時に当該設備の異常の有無を点検するほか、1日に1回以上、ガスの消費設備の態様に応じ、当該設備の作動状況について点検し、異常のあるときは、当該設備の使用中止、補修その他の危険を防止する措置を講じること。
  3. ガスの消費設備および換気設備は、日頃から手入れをすること。特に台風、地震、積雪等の自然災害後は当該設備の異常の有無を点検し、異常のあるときは、当該設備の使用中止、補修その他の危険を防止する措置を講じること。また、停電中は、換気扇および給排気設備が作動しない場合があるので、停電中にやむを得ずガスの消費設備を使用する場合は、窓を開けて換気をする等の措置を講じること。
  4. 排気ガス中に含まれる油脂等を有効に除去するために排気取入口に設置されるグリス除去装置(グリスフィルター)や、悪臭防止のために排気ダクト内に設置される脱臭フィルター等は、使用し続けると油脂等が付着して目詰まりを起こし、十分な換気量が確保できなくなることから、当該フィルターの定期的な清掃または交換を実施すること。
  5. 万一の不完全燃焼に備えて業務用換気警報器の設置が望ましい こと。

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