「熱中症予防」×「コロナ感染防止」で健康的な夏を! ~熱中症警戒アラートを活用しましょう~
[2021年5月21日]
今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、「マスク着用」などの「新しい生活様式」が求められている一方で、これから気温の高い日が続く季節を迎えるにあたり、熱中症の予防対策がとても重要になってきます。
このような中、環境省と気象庁により、「暑さへの気づき」を促す分かりやすい情報発信として、本年4月28日から「熱中症警戒アラート」の運用が全国で開始されました。
このアラートを積極的に活用しながら、適切な予防法を実践し、コロナと暑さに負けることなく、快適で健康的な夏を過ごしましょう。
熱中症とは、温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温の上昇、めまい、体のだるさ、ひどいときには、けいれんや意識の異常など、さまざまな障害を起こす症状で、屋外にいるときだけでなく、家の中でじっとしている場合でも熱中症になる場合があります。
特に、子どもや高齢者などは、気温の変化による体温調節能力の関係上、熱中症になりやすい傾向にあります。
例年、暑さに慣れていない5月頃から増えはじめ、8月頃にピークを迎えます。
熱中症警戒アラートとは、その名のとおり、熱中症の危険性が極めて高いと予想される場合に、「気温」「湿度」「輻射熱」を取り入れた指標「暑さ指数(WBGT)」を用いて、「暑さ」への気づきをうながし熱中症への警戒を呼びかけるアラートです。
熱中症のリスクに影響を与える要素である「湿度」 「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つの要素をもとに算出された指標で、高いほど熱中症にかかるリスクが高くなります。
暑さ指数のレベルは、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階に分かれています。
暑さ指数の予測値が都道府県内のどこかで33以上になると予測される場合に、前日17時頃及び当日5時頃に対象都道府県等に対して気象庁と環境省より発表され、両省庁のウェブサイトや、テレビ、ラジオ、天気予報サイト、防災無線等で伝えられます。
滋賀県内にアラートが発令された場合、本消防本部においても、Facebook公式アカウントや消防車両広報などを通じて、皆さんに情報を発信します。
なお、環境省熱中症予防情報サイトから登録手続きを行うと、メールで熱中症警戒アラート情報を無料で受け取ることが可能です。ぜひ活用してください。
熱中症警戒アラートが発令された場合は、次のポイントに気をつけ、日頃から実施している熱中症予防対策を普段以上に徹底しましょう。
さらに詳しい情報は、環境省や厚労省等のホームページをご覧ください。
熱中症警戒アラートに関するリーフレット
熱中症警戒アラートに関するポスター
今年も昨年に引き続き、「新しい生活様式」として、一人ひとりが感染防止の3つの基本である(1)身体的距離の確保、(2)マスクの着用、(3)手洗いや、3密を避けるなどの対策を取り入れた生活様式を実践することが求められています。 熱中症警戒アラートが発令されていない場合でも、日頃から「新しい生活様式における熱中症予防対策」を心掛けましょう!
マスクは、飛沫の拡散予防に有効であり、「新しい生活様式」でも一人ひとりの基本的な感染対策として着用が必要です。ただし、マスクを着用していないときと比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス感染症対策のためには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。
人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合においては、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。
「新しい生活様式」では、毎朝など、定時の体温測定、健康チェックが必要です。これらは、熱中症予防にも有効です。平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくこともできます。日ごろからご自身の身体を知り、健康管理を充実させてください。また、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動に関するリーフレット
「新しい生活様式」における熱中症予防行動に関するリーフレット
脱水状態は、尿の色により自分でも簡単に確認することができます。以下の添付ファイルに、尿の色で脱水状態を判定できるカラーチャートを掲載していますので、みなさんも自宅や職場のトイレ等にカラーチャートを貼付し、自身でセルフチェックを行い、尿の色に応じた対策をとりましょう。また、のどが渇いていなくても、こまめな水分・塩分補給を心がけましょう。
脱水状態確認用尿カラーチャート