熱中症予防について ~熱中症警戒アラートを活用しましょう~
[2022年7月1日]
今年は観測史上最も早い梅雨明けとなり、暑い日が続きますね。彦根地方気象台によると、ラニーニャ現象等の影響により、今夏の平均気温は平年より高くなると予測されています。すでに6月時点では、昨年同時期の約3倍となる熱中症患者が発生しており、熱中症の予防対策がとても重要になってきます。
「暑さへの気づき」を促す分かりやすい情報発信として、環境省と気象庁により、令和3年4月28日から全国で運用が開始されました「熱中症警戒アラート」を活用しながら、適切な予防法を実践し、暑さに負けることなく、快適で健康的な夏を過ごしましょう。
熱中症とは、温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温の上昇、めまい、体のだるさ、ひどいときには、けいれんや意識の異常など、さまざまな障害を起こす症状で、屋外にいるときだけでなく、家の中でじっとしている場合でも熱中症になる場合があります。
特に、子どもや高齢者などは、気温の変化による体温調節能力の関係上、熱中症になりやすい傾向にあります。
例年、暑さに慣れていない5月頃から増えはじめ、8月頃にピークを迎えます。
熱中症警戒アラートとは、その名のとおり、熱中症の危険性が極めて高いと予想される場合に、「気温」「湿度」「輻射熱」を取り入れた指標「暑さ指数(WBGT)」を用いて、「暑さ」への気づきを促し熱中症への警戒を呼びかけるアラートです。
熱中症警戒アラートリーフレット
熱中症のリスクに影響を与える要素である「湿度」 「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つの要素をもとに算出された指標で、高いほど熱中症にかかるリスクが高くなります。
暑さ指数のレベルは、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階に分かれています。
暑さ指数の予測値が都道府県内のどこかで33以上になると予測される場合に、前日17時頃及び当日5時頃に対象都道府県等に対して気象庁と環境省より発表され、両省庁のウェブサイトや、テレビ、ラジオ、天気予報サイト、防災無線等で伝えられます。
滋賀県内にアラートが発表された場合、本消防本部においても、Facebook公式アカウントや消防車両広報などを通じて、皆さんに情報を発信します。
なお、環境省熱中症予防情報サイトから登録手続きを行うと、メールで熱中症警戒アラート情報を無料で受け取ることが可能です。ぜひ活用してください。
熱中症警戒アラートが発表された場合は、次のポイントに気をつけ、日頃から実施している熱中症予防対策を普段以上に徹底しましょう。
さらに詳しい情報は、環境省や厚労省等のホームページをご覧ください。
新型コロナウイルス感染症については、引き続き基本的な感染対策を継続していく必要があります。
しかし、高温・多湿な環境下におけるマスクの着用は、熱中症のリスクを高める恐れがあります。
特に屋外での運動時などは、熱中症リスクが一層高まることから、マスクは外すようにし、暑さから身を守るようにしましょう。
「熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に!」リーフレット
脱水状態は、尿の色により自分でも簡単に確認することができます。以下の添付ファイルに、尿の色で脱水状態を判定できるカラーチャートを掲載していますので、みなさんも自宅や職場のトイレ等にカラーチャートを貼付し、自身でセルフチェックを行い、尿の色に応じた対策をとりましょう。また、のどが渇いていなくても、こまめな水分・塩分補給を心がけましょう。
脱水状態確認用尿カラーチャート