湖南中央消防署では、令和5年11月28日に大阪市で発生した有料老人ホームの火災（負傷者9名）を受け、類似の火災が発生することを防止すること、また、年末年始の施設従業員が手薄となり、火気の使用も増える時季を迎えるに当たり、湖南市内の有料老人ホーム等17施設に対して巡回指導を実施しました。

　巡回指導では、施設の責任者や防火管理者等、防火対策に深く関わっている方に対し、大阪市での火災の発生状況を説明するとともに、リーフレット等を用いて出火防止対策の徹底、避難上必要な施設（廊下、階段、避難口等）及び防火戸の適切な維持管理、また、特に夜間における初動対応の確保について、更に徹底していただくよう指導しました。

　有料老人ホーム等は、自力避難が困難な方を含む高齢者等が利用する施設であることから、日頃からの火災予防とともに、火災時の避難誘導が極めて重要となります。

　湖南中央消防署では有料老人ホーム等に限らず、今後も同様の福祉施設や一般の事業所等に対しても機会を捉え、防火対策の徹底について指導を行い、火災による被害の軽減はもとより、火災の発生を防いでいきます。