甲賀市・湖南市では、令和元年の出水期(6月頃)から、これまでの「避難勧告」等の避難情報に、危険度を5段階で数値化した“警戒レベル”を付け加えて、住民の皆様にお知らせすることとなりました。

　理由としては、西日本を中心に広い範囲で記録的な豪雨となり、中国・四国地方などで河川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、200名を超える死者・行方不明者を出すなど甚大な被害が発生した「平成30年7月豪雨」が起因となっており、その際、被災者から「防災情報がいろいろありすぎて、いつ避難すればいいのか分からなかった」などといった声が寄せられるなど、避難のための情報伝達の在り方が大きな課題となりました。このような事例を踏まえ、平成31年3月に内閣府が「避難勧告等に関するガイドライン」を改定し、水害・土砂災害の防災情報に関する新しい制度である“警戒レベル”の運用を開始しました。この制度では、住民の皆様が災害時に避難行動が容易にとれるよう、1から5段階の“警戒レベル”で,以下のとおり、避難のタイミングを住民の皆様に伝えることになっています。

　“警戒レベル”を用いた避難勧告等の伝達方法については、従前の方法と基本的には変わりません。以下の方法で「警戒レベル」と避難勧告等の「行動を促す情報」、「とるべき行動」を盛り込んでお伝えします。

　 避難勧告と避難指示(緊急)が同じ警戒レベル4に入っています。これは、避難勧告と避難指示(緊急)を区別する必要はなく、レベル4と聞いたら避難をしなければと直感的に行動に移すためのものです。避難勧告も避難指示（緊急）も同じ警戒レベル4であり、避難指示（緊急）を待たずに、避難勧告が出された場合、安全な場所に身を置くための行動をとりましょう。

　 国や県、気象庁等が発表する防災気象情報のうち、住民が自ら行動をとる際の判断に参考となる情報を「警戒レベル相当情報」として発表することにより、住民の主体的な行動を促します。

　 ただし、テレビ等の報道機関を通じて、この「警戒レベル相当情報」が発表されていたとしても、必ずしも同じタイミングで甲賀市・湖南市から避難情報等の「警戒レベル」が発令されるとは限りません。

　 「警戒レベル相当情報」は、あくまで国や県、気象庁等が発表する危険度の目安ですので、住民の皆様は、自主的に避難等の判断をする際にご活用いただくようお願いいたします。

　 甲賀市・湖南市や防災機関などは、さまざまな情報を発表しますが、災害の猛威が間近に迫っているときには、行政が1人ひとりを助けることが困難になります。大切なことは「自分の命は自分で守る」という意識です。甲賀市・湖南市では、大雨により洪水や土砂災害の危険が迫ったときや、大地震が発生した場合に備え、地域で想定される危険区域や危険度と、安全な自主避難を行うために必要な情報をまとめた「防災マップ」を作成されています。各市町で閲覧や入手ができ、ホームページ上でも公開されていますので、日頃からお住まいの地域の危険箇所を確認し、避難場所や避難経路を確認しておきましょう。

さらに詳しい情報は、こちらの内閣府ホームページをご覧ください。

避難勧告等に関するガイドラインの改定（外部リンク）